対角線

これは普段の仕事とここ5年くらいのことを考えて書いた文章である。


医療関係の仕事をしていて、病院で働いている。


人を生かす(何様だよって感じ。)ために仕事し、毎日忙しくしている。


いろんな患者さんがいる。ほんとに。


その辺は書くと働けなくなる場合があるので書けないが。



対して数回、人の死の場に立ち会うこともあった。


仕事でもそうだしお葬式とかね。


年を重ねるごとにこういった機会は増えてくるものである。



導入が長い。
そのくせオチが弱い。わたしの文章の欠点なので直したいところである。




人の生にかかわる仕事はキラキラしてて美しい印象がある人も多くいると思う。
(なお現場はそんなことはないのであまり期待はしなくてよい。)


人助けって考えるとすごくうつくしい感じがするよね。



じゃあ逆はどうか。


人の死を考える。


あんまりよい印象はないかもしれない。
そりゃ悲しいことだからな。


でも少なく浅いながらもこれまでの経験からわかったことがある。



死にかかわる仕事もすごくうつくしい。



これは何年か前に抱いた率直な想いである。
今でも鮮明に覚えている。


うつくしく整ったその場所は空気から澄んでるように感じた。

細部までこだわられた空間を前に私は立ち止まっていた。


プロフェッショナルの仕事だ。



まあだからどうこうって訳じゃない。
わたしがそう思ったってだけでみんなはどう思うかは知らない。



ただふと対角線と目が合う機会がある。


その世界が興味深いときもある。


それだけ。



でもわたしは、高貴な死も卑小な生もうつくしく扱われるということにうれしさを感じるのである。

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