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ときどき

ときどき
無性に

なにもかもが
どうでもよくなることがある

リュックに詰め込んだお菓子
お泊りセット、本、好きな服。

新しくした眼鏡
お気に入りの指輪

夜中に飛び出して
大好きな銭湯にいっても
心のざわめきは鎮まらない

だれか
だれかと

助けを求めても

惨めなじぶんがよりはっきりと

ゾンビ映画に出てくるような
走れもしない喋れもしない

濁った赤い血を垂れ流しながら
今夜もわたしは夜の街へ繰り出すのです。


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