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【台湾2023】2度あることは3度ある?行く先々で親切おじさん現るの巻

2023年秋。海外旅行は20年振りだという初台湾の友人と連れ立って4泊5日の旅に出ました。
その台湾で、どこからとなく私たちの前に現れたのは、たぶん主成分が優しさでできてるであろうおじさん5人。
そんなおじさんとの交流を忘れないよう、ここに記しておきます。

【「どこ行くの?おじさん」】
朝早く雙連から目的地に向け、地図を頼りに歩いていた。多分この辺りで曲がるよね?念のためちょっと先にいたお掃除のおじさんに声を掛けた。地図を見せながら「この建物はこれであってますか?」と。そしたらおじさんが何か言いながら見比べる。そして気付いたら、どこから現れたかおじさん2人が僅かな時間差でひょいひょいと現れて覗き込み「どこ行くの?」と。そして、初対面であろうおじさん同士で建物を指差し何やら言っている。おじさん達の協議の結果、その建物であっていたことがわかった。お礼を言ったら、それぞれがそれぞれの方向にファッと去っていった。
どうやら台湾の街には優しいおじさんが放たれているらしい。

【「ボランティアおじさん」】
早朝の新幹線で台北から台中へ移動した日。途中、高鐵台中駅からバスで彰化縣にある鹿港老街に向かうことにしたのだが…
大きな荷物を預けようとコインロッカーに向かったはいいが、なぜかうまく反応しない。もうひとつ隣のコインロッカーに移ったら、どこからともなく、首から「ボランティア」と書いた紙を掛けたおじさん登場。おじさんは片言の日本語で使い方を教えてくれた。そしてどこ行くかと尋ねられたので「鹿港老街」と伝えると、手描きの地図を見せながら説明が始まっていた。鹿港行きのバスについても案内してくれた。でも、調べていたバスと時間も便も違うんだよな・・・どうにも心配なので、別れたら予定してたバスに乗ろうと思っていたのに、優しさでできているおじさんが私達を放っておく訳もなく、バス停まで導かれ、乗るところまで、いやバスの席に着くところまで見守れ、バスは定刻前に出発。こっそり下車も許されない私達。そして、35分で着く予定が、まだかなまだかなと1時間10分かけてようやく到着。
まぁ目的地には着いたからね。おじさんありがとう。

【「手招きおじさん」】

友人が唯一行ってみたいと言った九份に、台鐵とタクシーで向かうことにした。そして、台北のホームで並んでいたら後方からおじさん登場。多分後ろに停車する電車を待っていたと思われる。おじさんは日本が大好きで、どこから来たの?から始まって世間話をして九份に行くことを伝えると、カバンに手を入れサッと取り出したのは手書きの案内メモ。私達が困らないように色々教えてくれた。その間おじさん側の電車は2本程見送った。心配になり、時間大丈夫ですか?と聞いてみる。おじさんは帰るだけだから大丈夫と話を続けた。いよいよ電車が到着するぞという時、まさかまさかの手招き。え、私達先頭から2番目に並んでますよ?…「ここは電車の最後だから人が多くて座れないから、あっちに行きましょう」と。え?えー‼︎ってなったけど、親切心をお断りできないと着いて行った。後ろに並んでる日本人もザワついていた。着いては行ったけど、決して空いてはないのよ。人が多い。そして電車に乗り込み諦めかけていたところ立ち上がる人が2人。な、な、なんと奇跡的に座れた私達。おじさんは「だろ?」顔で見送ってくれる。私達も笑顔で手を振ってお別れ。最後まで手を振ってくれるおじさんには後光がさして見えた、気がした。…ような、しなかったような。笑


この案内メモで、たくさんの日本人を助けて
くれてるんだろうな…嬉しいな

実は、内緒にしてましたが、もう1人「乗れ乗れおじさん」がいたんです。では、どうぞ。
鹿港老街に行った日は、日差しも強くて暑い日だった。もう喉も乾いたしバス停で飲み物飲んで待ってようと話していたら、ヘトヘトの私たちの前に現れたのが、後の「乗れ乗れおじさん」。3輪車のような乗り物で登場し、私達に営業。台中行きのバスに乗るからバス停までお願いします、と乗り込んだ。バス停近くで飲み物買うつもりで、しばし風に吹かれていたんだが、到着するのと入れ違いぐらいにバスが動き出した。そしたらおじさんが、慌ててバスに手を振り始めて止めてしまった。ドアまで開いたじゃないか‼︎おじさんが「乗れ、乗れ」と急かす。「確かに台中行きだけど…いや、でも違うのよ。調べてた時間じゃないし、飲み物買ってないのよ。」なんて言う隙も与えられず、おじさんの勢いと、停車させられた運転士の圧で乗り込んでしまう。席について見送られる気満々で「おじさんは?」と窓の外を見たらもういなかった。笑 そしてお約束の1時間10分かけて台中へ。だから、この距離本当は35分で帰れるんだってば。

2023年、2人旅のつもりで訪れた台湾。思い出を振り返ればおじさん達との旅だったのです。
友人は、話には聞いてたけど出会った人がみんな優しかった、台湾に来てよかった。と言っていました。
そしてそして、2024年今年は一緒に南部に行くことになりました。
今回はどんな旅になるのかな、楽しみ楽しみ😊

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