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臨床心理士の私が中小零細企業とどうやって顧問契約を結んでいったのか?⑭

企業が心理職に求めるのは「配慮」。ではなく「調整」

企業が実際、心理職に何を求めているのか。私の経験上になりますが、「寄り添う」とか「配慮」は必要とされていません。

企業が求めるのは「調整能力」です。

私は修羅場からの顧問、コンサルスタートが多いのです。どんな場面かと言えば役員室に代表取締以下、偉い人がずらりといて、さらに労働者と、「中條先生、すいません。突然」謝罪するその企業の顧問先生(社労士、税理士、弁護士ら)

顧問以外は戦闘モードがMAXです。

そこで「究極の第三者」の私は「まあ、まずはこの方の話を最後まで聞きましょう」といいながら、全員の意見を出し切り、足並みをそろえていきます。

結論から言えば、使用者側も労働者側も「え?そんなつもりの発言でした?」「あのときの言動はこんな意味だったの?」ということが何時間も続き、とりあえず、トリガー(社長の3K「クビ」「解雇」「来るな」)を引くことは回避できます。

要するに「調整」。これは顧問になっても同じ。企業全体がうまく回るように、どう「調整」できるか、で顧問への信頼が増してくる感覚です。

(つづく)


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