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生き方|失うものがないことの強さ

何かにエイヤッと飛び込む時、「失うもんないからな」と冗談めかして言うようになった。半分はユーモアだけど、もう半分は大真面目だ。

「失うものがないこと」の強さを折々に実感する。今年も11月になり、気付けば身体を傷めてからついに1年が経った。魔の1日のせいなのか、それとも気付かぬうちに溜め込んでいた疲労のせいなのか。原因は医学的にも証明が付かないままで、これからも付くことはないのだろうけど、私の中では毎日毎日、心の整理が行われている。

この1年で、何もかもを失った。仕事も、健康も、自由も、暮らしも、憧れも、友情だと思っていたものも。

それでも私は希望を得た。この境遇に置かれたからこそ感じることのできる愛や、自分を見つめ返す機会があったからだと思っている。

何も持っていないからこそ得たものがある。私は今、人生の谷底にいる真っ只中で、だからこそ思う。人生はこんなにも自由であると。夢も希望も天井知らずで、どこまでもどこまでも広がっているのだ。どんだけポジティブやねんと思われても構わない。暗闇に慣れていないと光の眩しさは感じにくいものだ。

幸せの規模は大きければ大きいほど良いものだと思ってしまいがちで、そして時にそれは事実でもある。だけど、日々の中には驚くほどたくさんの幸せがゴロゴロ転がっていて、そのうちのいくつかは自分の力でも作り出すことが出来るのだと知った。

人生は小さな幸せを生み出すことの連鎖でもっともっと良くしていける。ごくごくありがちな表現だけど、だからこそ多くの人が思うのであろう、「小さな幸せ」をひとつも見逃さず、いつだって真剣に生きていきたい。

失うものがない私は強い。こんな経験ができてある意味ラッキーじゃないか。ただでは転ばないからな。

そうやって自分を奮い立たせている。さあ、明日も生きてやろう。


過去の文章より(2017年11月2日執筆)


HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞