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女カイリキー日記「20年越しのマリーのアトリエ」

カイリキー宣告を受けてから3度目の夜。はじめこそショックでたまらなかっが今ではむしろ良かったのかもと思える。もしも私がキャタピー宣告を受けていれば「こいつはキャタピーだから」と悪意ある他者にそれなりの扱いをされかねないが、形だけでもカイリキー宣告を受けた以上「この人はカイリキーだから、一応気を付けておこうかな」と思ってもらえるかもしれない。実際の中身がカイリキーであろうがなかろうが、表面上カイリキーであることをカミングアウトすることは自衛にも繋がるのかもしれないではないか。ああ、カイリキー宣告を受けて良かった。これはきっとなんらかの啓示だったんだ。


(どういうこと?)


しかし悪意ある他者にもいろいろいるので、「カイリキーなら何言っても大丈夫でしょ」とならないかは心配だ。実際100%カイリキーかと問われれば全然そんなことはなく、ナイーブな一面も持ち合わせたカイリキーなので厄介である。というより本心を言えば全然カイリキーではなく心よわよわポケモンにならざるを得ない状況を生きているわけで、それでもなおカイリキーとして生きられたとしたら、じゃあもしも100%元気になったら私は一体カイリキー以上の何になってしまうの?という話だ。


(本当になんの話?)



今日は『マリーのアトリエ』というスマホアプリのゲームをひたすらプレイした。中世ヨーロッパ風の架空世界「ザールブルグ(ほぼザルツブルクやんけ)」で、錬金術学校の卒業試験に挑む落ちこぼれ女生徒「マリー」の物語である。

私の中でのゲーム体験はスーファミと初代プレステのみで終わっていて、それも20年は前の話だ。当時まだ小学生だか中学生の頃、プレステで『エリーのアトリエ』なるゲームにハマっていたのだが、『マリーのアトリエ』はその前作にあたる。『アトリエ』はシリーズものとして今も設定や登場人物を変え制作され続けているそうだが、マリーはその初代作品だそうだ。

今回ダウンロードしたスマホのマリーは(マリーだのエリーだのややこしいな)、プレステのゲームが中身そのままでスマホアプリに移植されました、というやつ。子供時代にエリーが面白かった記憶があるので20年越しにマリーもやってみたらしっかり面白かった。プレイする手が止まらない。ゲーム不耐症とか言ってすみませんでした(間違いはすぐ正す)。

このゲームのキャッチコピーは「世界を救うのはもうやめた」で、魔王とか強大な敵とかを倒しに行かなくて良いので助かる。錬金術に必要な材料を採取するために森やら山やらには行くし、そこでモンスターやら盗賊やらに襲われたりはするけれど、目的達成のために必要な戦いなので抵抗なく戦える。シュババパみたいな慌ただしいボタン操作も必要ないし、スワイプ操作もないし、ただただスマホ上の仮想コントローラーをタップするだけで遊べる。今どきの3D感もないのでげろげろに酔うこともない。私の体の具合に大変マッチしている。マッチングアプリなら98%を叩き出すくらいマッチしている。ただやっぱり夢中で遊ぶと脳の奇病の方の容態が悪くなり意識朦朧魑魅魍魎になるのだけど、まあギリギリHPの回復が間に合う程度なので氷嚢を当てがいながら休み休みやっている。

キャラクターのデザインもヨーロッパのファンタジーっぽくて雰囲気があるし、萌え系のイラストじゃないところも良いなと思う。最近のゲームはキャラクターの乳やら脚やらが出すぎなのが気になってしまうので、乳が出ていなくて酔いにくいゲームとなるともう全然見つからない。自分はゲームをやってきた層じゃないからなんとも言えないけど、もし自分の子供が「錬金術師になれるんだってー!」とか言って今のキャラクターデザインのアトリエシリーズをやりたがったら、いいね!と全肯定できるだろうか、ちょっとなんとも言えない……。「乳が出すぎだからやめといたら?」なんて言える気がしない。それくらい最近のゲームは乳が出ている、もしくは乳が妙に強調されているなあと思った。自分が男性なら嬉しいのかもしれないけど、女性なので同性の乳を見ても、「……」みたいな、かなり無の感情になる。

私はなんで乳の話を?

20年もありゃそりゃあデザインも変わるでしょうね。乳の話を終わります。


P.S. わざわざ言うまでもないとは思いますが今日のような日記は8割冗談です。無粋なのでいちいち言いたくないですが……。


カイリキーより愛をこめて


雇用している戦士を解雇する時の発言が毎回怖くてドキッとする(『マリーのアトリエ』プレイ画面より)





HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞