見出し画像

目標設定(ムーンショットとルーフショット)

強いチーム(組織)づくりをするうえで共通の目標設定は非常に重要ですよね。
先日、元々チームビルディングのプラスになればと思い、元Googleのピョードルさんが執筆した本"成長企業はなぜ、OKRを使うのか?"を読んでみたのですが、そのなかで「ムーンショット」と「ルーフショット」の話がありました。

最近は政府が「ムーンショット型研究開発事業を始める」といったアナウンスもしておりニュース等で名前を聞いた方もおられるのではないでしょうか。
今回は目標設定の考え方でもある「ムーンショット」と「ルーフショット」について書いてみたいと思います。

ムーンショットとルーフショット

ムーンショット

ムーンショットのムーンとは「月」のことで、月に届くほどの目標を設定することをムーンショットと言います。
チャレンジングな目標設定で、70%程度の達成で成功とすることが多いです。
GoogleやFacebook、Amazonなどの企業が取り入れているOKRという目標管理手法に適している考え方と言われています。

ムーンショットの生み出す効果

目標達成の難易度を高く設定することが多いので、クリエイティブな発想が出たり今まで考えてもみなかった施策案が生まれることがあります。
またチームに一体感が生まれるとも言われています。
その反面、目標達成の難易度が高いのでモチベーションを維持するのが難しく途中で挫折してしまうこともあります。

ルーフショット

ルーフショットのルーフとは「屋根」のことで、難しいけれど達成できなくはないレベルの目標設定です。
100%の達成を成功とすることが多いです。
目標達成手法としては一般的なKPIやMBOといったものに適していると言われます。

ルーフショットの生み出す効果

ムーンショットに比べて達成難易度を達成可能レベルに設定することが多いのでスピーディに物事が動きます。
しかしどうしても過去の経験をベースに目標値を立てがちなのでありきたりの施策になる可能性もあります。

個人的な考えですが…

ムーンショットとルーフショットのどちらか一方が良いというよりはどちらも必要な考えだなと思いました。
組織としてはムーンショットの考えで目標を設定し、今までにない斬新考えや全員で目標を達成するんだという意識が必要だと思います。
個人に落とし込む目標はルーフショットの方が達成度合いの確認や、特に新入社員や作業が慣れていないメンバーに対しては短期的で達成可能な目標を設定を立ててまずは成功体験を多く積むことでモチベーションの向上に繋がると思います。また上司が目標を立てるのではなく自身で考えることもとても重要でしょう。


時と場合によって使い分けることで結果を出す集団を作ることができると考えています。
ムーンショット、ルーフショットの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?