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感染を遮断するために。

今日は妻と話していて感じたことを書きます。
なお、わたしは現在シンガポール在住であり、日本やヨーロッパやアメリカなどとは違う環境にいます。そのため、わたしがこれから書くことがほかの国の環境にも当てはまるかはわかりません。たぶん、当てはまらないでしょう。この点はあらかじめご了承ください。そして、ご自身の判断で行動してください。

とにかくほかの人と接触しないことが大事

先週の金曜日(4月3日)にシンガポールではリー・シェンロン首相が会見をし、来週火曜日(4月7日)からさらなる制限をするとの発表があった。発表の詳細は時事ドットコムニュースの『シンガポール、学校・職場を閉鎖 外出制限は見送り』の記事がわかりやすいので、そちらを参照してほしい。

その会見で、首相は繰り返し「Circuit Breaker」ということばを使い、とにかくここで感染を遮断するのだ、という強い意志を感じた。感染を遮断するために、人と人との接触を減らす。だからオフィスを閉鎖するし、学校も閉鎖する。非常にわかりやすいメッセージで、その妥当性もすんなりと理解できた。

レストランは持ち帰りのみの営業に

わたしの知る限り、シンガポールの人たちはあまり自炊をしない。そういう社会的背景があるせいか、レストランを全部閉めるわけにはいかないのだと思う。でもレストランでの食事はSafe Distancingのルールはあるものの、集団感染リスクが高いので、持ち帰りだけにする。これで感染リスクが本当に下がるのかはわからないが、先に述べた「人と人との接触を減らす」ことにはつながるだろう。

さまざまな制約はあるものの、レストランやスーパーをはじめとする生活に必要な店は営業しているし、公共交通機関も動いている。タクシーなども同様だ。なので、昨日の記事に書いた「ロックダウン」の一歩手前くらいの段階と言えると思う。3日に発表された制限は5月4日までの予定だが、おそらく17日前後に効果が測定されるのではないかと思う。そこで効果が見られればそのまま継続だろうし、効果が想定よりも出ていないとなればさらに厳しく制限することになると予想する。

学校は休校ではなく、在宅学習

日本では休校にする・しないという議論をしているように見えるが、シンガポールは休校ではない。あくまでも在宅学習だ。内容は学校によって異なると思うが、先日書いたように、オンラインで授業をするということは今のところはほとんどない。毎日課題が出されてそれを決められた時間までに提出する。質問があればメール等でする。そのレベルだ。

このレベルであれば日本でもできなくないのではないか、と思うのだが実施のところはどうなんだろうか?そういう環境がない生徒もいるとは思うのでそういう人たちをどう救うかという課題はあるが、大多数はいけるんじゃないかなぁ?

ちなみに、オンラインでの授業はシンガポールであればインフラ的にはできなくないような気もする。しかし、どちらかというとインフラよりもソフト側の準備ができていないのではないかと思う。対面でやっていた授業とまったく同じ授業をリモートではできない。だからいきなりオンラインで授業というのは非常に難しいのだと思う。これを機に、オンラインでもやれるような授業方法に変わっていったりするのかもしれない。

でも、いわゆる幼稚園は休校ということになった。
親としてはこれがいちばん大変だと思う。悩ましい。。

家から出ることが悪い、ではない

ここ数日SNSを見ていると家から出るな、的な書き込みを多く目にする。花見にも行けない、とかも。これ、ちょっと違うんじゃないかな、と思うことがある。確かに家から出ないのが感染リスクを下げるという意味では一番いいのだと思う。

でも、たとえば誰もいない公園でひなたぼっこするのはだめなんでしょうか?これだとちょっと極端すぎるのでもう少し身近な例にすると、家のまわりを散歩するのはだめなんでしょうか?もちろん、散歩中に人混みに入らざるを得ないとかだったらだめでしょうけど。外に出てちょっとからだを動かすことは心身共に健全に保つために「必要」だと思う。

家から出ることが悪いのではなくて、家から出て人と接触したり、帰ってきて手洗いうがいをしなかったりすることが悪いんだと思う。
外に出て人を見たらどうしても近づいていって話しかけてしまうクセがあるとか、外から帰ってきて手を洗うにも石鹸がないとか、そういう状況だったら外に出ちゃだめですが。

おわりに

何度も言いますが、「人との接触を減らす」ことが感染拡大を抑制することにつながる、ということを頭において行動することが大切だと思います。

それでは、今日はこの辺で。
Image by 災害時にはブレーカーを切るのフリー素材 from ぱくたそ

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