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「歩くこと」の重要性

リハビリの現場では当然高齢者の方を相手にすることが多いのですが、同じぐらいの年齢の方でも介護の必要な方とそうでない方がはっきりと分かれています。

特に元気に歩き続けている方たちに話を聞くと決まって出てくる言葉があります。

「とにかく、たくさん歩くようにしています。」

当然といえば、当然なのかもしれませんが、この「歩く」ということがいかに重要かということについて改めて深掘りしたいと思います。

ヒトはどんな動物か

歩くことの重要性について考えていく上で、ヒトというのがどういった動物であったかということをおさらいしましょう。

結論から言うと、ヒトはそもそも歩く動物です。

まず、移動できるということは動物が生きていくために必須の能力です。
そんな中、ヒトが現代に通じるホモ・サピエンスに進化したときに選択した移動手段が二足直立歩行です。

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つまり、進化の観点から考えるとヒトは移動できなくなると本来生きていけないということになる訳です。

ただの散歩が有益な理由

私たちがそもそも歩く動物であるということはお伝えした通りです。

そこで、ただ歩くことがどれだけ身体に良いのかについてお伝えしたいと思います。

歩くことが生活習慣病予防に通じる研究は多くされており、次のような結果が示されています。

・歩くことで糖尿病の発生率が減少する
・糖尿病患者の死亡率が低下する
・心疾患による死亡率が低下する
・肥満者体重データに変化が見られた
・血液検査における中性脂肪値が減少する
・平均寿命の延長
・高血圧の予防
・メタボリックシンドロームの発生予防
・医療費の削減
・快ホルモンであるβエンドルフィンの増加
・緊張、抑うつ、疲労などの否定的な感情の低下
・脳血管性認知症の発症リスクの低下

このように歩くことで心身に得られるメリットは計り知れません。

現代人はデスクワーク環境の増加や交通機関の発達により、どんどん歩く機会が失われてきています。
特に現在においては新型コロナウイルスによる外出自粛やテレワークの推進によりさらに身体の不活動は進んでいる印象を受けます。

運動不足がちだなと感じてしまっている方は、1日の中で少しの時間だけでも散歩する習慣を始めてみてください。

ただ、散歩するだけで、多くのメリットを受けることができます。

その時はぜひスマートフォンなどは自宅に置いて、デジタルデトックスも兼ねてやってみると様々なストレスからも解放されて自分だけの時間も作れてよいのではないでしょうか。

健康は何よりの資本です。ぜひ試してみてください!


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