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膝はねじらずに使う!そのためにすべきことは

膝の痛みで困っている方は非常に多いです。
今回はその膝の痛みについて、膝のねじれという視点から見ていきたいと思います。

膝関節の構造

膝関節は人体の中で最も面積の広くて大きい関節であり、二本の足で立つ上で非常に負荷を受けている部位になります。

厳密には膝蓋骨、大腿骨、脛骨からなる関節で、脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節で構成されています。

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主に膝関節の運動は大腿骨と脛骨の間の脛骨大腿関節で起こっています。


膝の痛みと膝のねじれ

この膝の痛みが生じる原因には様々ありますが、そのうちの1つとしてねじって使ってしまうことが考えられます。

では、膝がねじれるとはどういう状態でしょうか。
膝関節は曲げ伸ばしを行う機能と別に、すねの部分を左右にねじることができる(内外旋させる)機能を持っています。
実際に膝を曲げた状態で膝から下の部分だけを触って、つま先を左右に向けるとすねが左右に回ることが確認できると思います。

この時、膝を曲げた状態でというのがポイントです。膝についている靭帯の影響で、膝が伸びている状態だと膝から下のすねの部分はうまく回ることができないようになっています。

つまり膝は曲がっているときにねじれる方向への動きが生じるということです。
そのため膝を曲げるときには、つま先と膝の向きを合わせることが非常に重要です。

特にO脚などの変形を認める場合には脛骨が外側に向いていく、過外旋状態になってくる問題があることが非常に多いです。


膝をしっかり伸ばすことの重要性

膝の痛みや変形が起きてくる方の多くはこの膝のねじれを認めているのですが、その前の段階として膝が伸びにくくなっていることが考えられます。

膝をしっかりと伸ばすためには、普段から適切な姿勢で立って歩く習慣などを持つことも重要です。

もちろん膝を伸ばすような運動を行い、大腿四頭筋の筋力を高めておくことも重要ですが、日常の中で体をしっかりと伸ばして立つことで、自然と膝も伸びて体重を支えることができるようになります。

座って過ごすことが多い現代社会では、立って体を伸ばすということは普段から意識しないとなかなか行えないと思いますが、ぜひ取り入れて頂ければと思います。

こちらの記事も参考にして頂けます。


股関節もコントロールしながら膝を伸ばす(オススメエクササイズ紹介!)

膝を伸ばして使う上では、脚の付け根となる股関節も適切にコントロールすることが重要です。

股関節が使えるようになることで、膝だけに無理な負荷が増えることも減り、かつ体幹も安定させながら足を動かせるので、あらゆる下半身の障害の予防に繋がります。

こちらのエクササイズはローラーの上で行なっていますが、何も使わずに仰向けで寝た状態でも構いません。

【エクササイズのポイント】
・腰の下は手のひら1枚分のスペースをキープし続ける
 (特に足を動かすときに腰が一緒に動かないように注意!)
・頭と足で伸び合うように意識をする
・呼吸を止めずに行う

膝をケアしながら正しく使って、いつまでも立って歩いて元気に過ごしていくように心がけましょう!

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