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関節の構造について

身体を痛めてしまうことは誰もが避けたいと思いますが、その痛めてしまう箇所の多くが関節です。

関節の構造を知らずに、身体を無理に使ってしまう結果、様々な痛みなどが発生してしまうことも多いです。

そこで今回は関節の構造について整理してお伝えしたいと思います!


関節の構造

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靭帯
 ストッパーとしての役割を持ち、関節を安定させる。
 強靭な結合組織で、主にコラーゲン線維
 硬さは遺伝の影響も受ける
 緩くなってしまうことの問題の方が大きい(関節弛緩性:Laxity)

関節包
 2層構造になっていて関節を覆う
 関節の内外を分ける仕切り

滑膜
 滑液を出し、関節の潤滑や水分・栄養供給などに関わる

関節軟骨
 摩擦係数は非常に小さく、ほぼゼロに近い
 0.5〜2mmの厚さで荷重関節でより厚い


関節の構造から考える関節の特徴

基本的な関節の構造は上記で示した通りですが、そこから考えられることについてお伝えしていきます。

そもそも関節は骨と骨を繋いで安定して動かすための構造です。
そしてその関節をスムーズに動かすためには摩擦があってはいけませんので、関節軟骨の表面の摩擦はほとんどゼロとして、ツルツルな状態を作っています。

すなわち、関節はそもそも安定しにくいのですが、その関節の安定に最も関わる組織が靭帯になります。

いわゆる体が硬い・柔らかいという話がありますが、例えばストレッチなどをしなくても生まれつき体が柔らかいままという場合は、靭帯が柔らかいという遺伝的な特性を持っている可能性があります。

その場合は関節が不安定になりやすいため、しっかりと筋肉を使ってコントロールできないと関節の変形などにつながってしまうこともあるため注意が必要です。

また、靭帯がそもそも硬い構造であることを知らずに無理にストレッチなどを続けてしまうと、靭帯が伸びてしまい不安定になるといったことも考えられます。

一度柔らかく、伸びてしまった靭帯はもう元に戻ることは難しいですので、そのまま不安定さを残してしまうことになります。
捻挫などが繰り返されやすいこともこの辺りが原因になってきます。


体が硬い・柔らかいということについて

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体の硬さについてを考えるときに、その硬さが関節構造によるものなのか、筋肉によるものなのかを考える必要があります。

上記でお伝えしたように、関節はそもそも安定させておきたい構造ですので、特に靭帯が緩くなって体が柔らかくなることは極力避けたいと考えます。

ただ、体の硬さが筋肉が硬いことによるものであれば、うまく筋肉を使いながら柔軟性を高めていくことが必要になってきます。

体が柔らかい=良い
体が硬い=悪い

などといった画一的な考えではなく、それぞれ課題があるためそこに向き合う必要がありますね。



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