【運任せはムリ】事実をもとに判断する
スタイリストやサロンの運営の中で、意外と多いんだなと感じるのが「論理的ではない」ということ。
美容師は、直感的な感覚に優れた人が多く、情緒的でクリエイティブな人が多く集まった職業だと感じます。
ボク自身も若手のころから、コンテスト活動をずっと続けてきましたが、元は論理的な思考があったのか、徐々に自分自身の考え方を論理的な思考に寄せていきました。
今回は、運任せの施術や運営はそもそも、破綻してるよ。
そんな内容。
【結論から】
お客様を仕上げていくのに必要なものは「情報」。
サロンを運営する中で重要なものは「情報」。
お客様から頂いた情報は過去の事実。
美容師が、今から作るデザインは「過去の事実をもとに、直感をプラスする」
サロンの運営は、今までのデータ(情報)の蓄積によるもの。
経営者のインスピレーションや、店長の感覚では泥舟に乗ったようなもの。
サロンの経営や運営に必要なものは、データ(過去の事実)にちょっとの直感。
つまり、データを活かして仕事をすること。
【美容師はクリエイティブだ!】
多くの美容師が、美容師を選択した理由の一つに「創造性」をあげると思います。
毎日同じようなライン作業はなく、お客様一人一人に合わせた技術、接客、時間の提供を行うので、まさに刺激的で楽しい職業です。
そんな美容師なので疎かにしやすいのが「論理的な思考」です。
お客様との会話や、会話から得た情報(事実)を感覚的に記憶し、再来された時になんとなく思い出します。
そして、その中から直感的に今回のデザインやプロセスを導き出します。
ここに問題があると思っています。
何かというと、記憶というあまりにも曖昧なことで顧客管理しているということ。
カルテはあるが入力や記録をしていない。
このような美容師が多いです。
単純に記録しておけば、次回再来された時の貴重な情報になり。それを踏まえて今回のお悩みや理想を掛け合わせることで、さらにその人のデザインになることになります。
甘く見過ぎな美容師が多いと思っています。
【サロンの運営も】
前回の企画の反省やプロセスをまとめたものを見返す。
そうすることで、前回の同じようなミスや、告知のタイミング、最適な進め方などが見えてきます。
サロンの経営も、運営も多くの事実を集め、整理して今のサロンに必要な情報から経営判断や意思決定をするべきだと思っています。
このような事実を軽視して、経営者や店長の感覚で運営していると行き詰まります。
店長なりたてのサロンが一度、落ち込むのは、店長の上司のマネジメント不足もありますが、単純に新米店長が今までの情報をみていないかによるところが強いと感じます。
【裏付けがあるか】
お客様の施術も、サロンの経営や運営も共通点があります。
それは「エビデンス」に基づいた考え方か。
今回の内容はシンプルにいうとこれです。
つまり裏どりされているのか。過去の事実を情報とすると、その情報を活かして未来を作る。そのためには「裏付け」をとることが必要です。
感情的な部分だけの判断ではなく、エビデンスをもとに最終決定まで裏どりをしていく。
本当の意味での最終の意思決定は、経営者や店長の「感覚」になる。
事実を蔑ろにした経営は、経営と言わず博打です。
その博打に、スタッフやスタッフの家族までもを道連れにすることになります。
経営判断は、過去の事実をたくさん集め、その中から今後のサロンにとって必要な一手を決定する。
【まとめると】
伝えたことは「情報」を活かした仕事をする。
経営もお客様の施術も、感覚ではなく「裏付け」を利用して創造する。
過去の事実が情報であるから、その時に記録しておかないと未来を判断する材料が、少なくなり博打要素が増えてしまう。
そんな泥舟に乗って、貴重な人生のリソースを割きたくないですよね。
感覚に頼らず、情報を活かした仕事。
美容師は常に意識して。
みんなの日常のヒントになれば。
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池田わたる
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