【会議】ベストアンサーで思考停止すること
サロンの会議や幹部会議などで、試されるのがファシリテーターの実力ですよね。
幹部会議などは人数も揃えられれば、ファシリテーターを用意できますが、サロン単体の会議だとそのようにはいきません。
ファシリテーターの役割を店長や管理者が大なうことが往々にしてあります。
ボクも店長として、いろんなプロジェクト会議や、スタッフ達との打ち合わせを行ってきました。
その中で、みんなが思考停止する瞬間ってこういう時だよね。
今回はそんな内容。
【結論から】
ベストアンサーを整然と述べることで、思考停止することがある。
ベストアンサーよりもベターな回答が求められることがある。
正論のようなベストアンサーを述べたところで、問題を具体的に解決できないこともある。
【サロンミーティングの場面で】
例えばサロンの定例会議の場面。
サロンのお客様により良いサービス提供をするのは。
このような議題で議論します。
意見がなかなかまとまらない議論中で、ポンと一言。
ベストアンサーを述べる人。
決してベストアンサーが悪いわけではなくのですが、スタッフ人数、ハード的な制約。
自店のリソースで、明日には実現が難しいことをただ発言する人。
理想的なベストアンサーは必要ですが、前提としてこのようなサービスが理想。
だから引き算して、このように近づけていくのはいかがでしょうか。
このように議論を展開してくれるといいのですが、ベストアンサーだけを主張する人がいます。
このような発言の後は往々にして、一同 思考停止になります。
【切り分けが必要】
理想を設定する議論の場面なのか、実務的な内容を詰めるのか。
ここの前提の設定が必要です。
理想を語る場面ならベストアンサーが求められますが、実務的な具体論を詰めている時はベストアンサーではなく、現在のリソースや現実的なスキルを鑑みて、判断することが求められます。
会議を進めていく経験の中で、一番思考停止が発生するのは、こも切り分けができない人のベストアンサーが多く感じます。
【気をつけないといけないのが立場のある人】
具体的な実務を議論していることを、俯瞰して聞いている上司や先輩はどうしても我慢できなく、現実離れしたベストアンサーを発言しがちです。
ただでさえベストアンサーは思考停止するのに、上司や先輩がベストアンサーを言いきると部下や後輩の発言は止まります。
中には議論を続けてくれる部下や後輩もいますが、みんな一様にして
「めんどくせー」
となって議論が止まります。
みている視点が違うと言えば違うのですが、上司や先輩がスケールを大きくして発言する人がいます。
思った以上に後輩や部下は、現在の議題を理解していて「そこじゃないんだけど…」と思っています。
結局、角を立てずに丸く納めるので確信に迫る結論に落とせません。
業務は改善されなく、引き続き問題が続きます。
【理想は語るけど今をメインに】
このようなことを語ると、間違えやすいのが「理想を語ること」が間違っているという認識。
理想を語ることは間違いではなく、そこを言語化しつつ逆算して今からできることを議論するということ。
サロンの理想を言語化しながら、そのゴールにむかって今できることを議論するべきですね。
理想を言語化することで、改めて方向性を一致することができます。
理想を再認識することになるので、語ること自体は必要だとも感じます。
【よくある本部と現場の差】
これはよくあることですが、本部は理想を現場に語ります。
現場は、実務的で具体的なことが日常ですから本部が言う理想的なことは受け入れ難いですよね。
リアルな現場からも聞こえてきますし、ドラマや映画などでも対局として描かれています。
【まとめると】
ベストなアンサーも大事ですが、現場としてはベターなアンサーが必要です。
ベターなアンサーは実務的で具体的なこと。
理想的なことを議論中に語るだけだと、みんな思考停止してしまいます。
あまりにも正論で当然だからです。
改善策を議論する場面では、理想は理解しつつも具体的な内容を議論する。
ベストアンサーを言ったところで、思考停止してしまう。
ベターなアンサーが求められている場面がある。
そんな内容。
みんなの日常のヒントになれば。
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池田わたる
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