見出し画像

キャリアや仕事のやりがいを偽りなく本音で考えられていますでしょうか

こんばんは。航です。

今晩も、お薦めしたい本をご紹介します。「藁を手に旅に出よう」この本は、キャリアで悩む若手会社員に人事部長が有名な寓話を利用しながらキャリアや仕事の仕方に対する悩みやを解いてあげる、そんなストーリー仕立てで構成されています。なんと言ってもその若手社員の悩みは100人中95人が経験しているであろう悩みで、誰もが共感そして何かしらのヒントを得られるのではないかと思います。場面は会社なのでキャリアの悩みを起点として話が進みますが、さりげなく人生全体に活かせるよう抽象化もされており哲学的な問いへのヒントも提示してくれています。そんな内容にも関わらず、若手社員、寓話という身近な手段を使っているのでスラスラ読めるし、読み返せちゃうんです。

全体を通じておもしろかったのは現実世界のキャリア問題と寓話の繋げ方と寓話の解釈の仕方です。寓話とは例えば「桃太郎」ですが、一般的に言われているストーリーってありますよね?桃太郎であれば、「まいにち、おじいさんは山へしば 刈りに、おばあさんは川へ 洗濯・・大分省略・・・イヌ、サル、キジと一緒に鬼を退治しましたとさ。」というヒーローものです。だけど著者はこんな見方をされていました。「鬼がこのストーリーの中で何か悪さをしたという言及はあっただろうか、無いのに退治することが果たして正解だったのだろうか」こんな問いを持ちながら、桃太郎をこんな側面から見ています。「なぜイヌ、サル、キジはそんな危ない旅にキビダンゴ一つで着いて行ったんだろう。着いていく動機は他にあったんではなかろうか」ここから著者は桃太郎に大きなビジョンがありそれに着いていったイヌ、サル、キジは共感したからではないだろうかと仮説立てました。ここからビジョンを持つ大切さなどとキャリア問題に話を戻す、こんな行き来をいろんな寓話を用いながらいろんな悩みに対してヒントを出していました。

この著者の寓話の使い方から私は、モノゴトの見方に正解はなく、そこから何を感じるか、どう活かすか、ここに一般論を挟み込む必要は必ずしもないということを学びました。正解の無い世の中なので、こんな考え方をいち早く身につけたいです。

最後に、仕事のやりがいに偽りを持っていたなぁと感じさせられた章だけ紹介し終わりたいと思います。

(ここからは本の内容を引用、文章構成を変更しご紹介します。)

仮に自分がシステム法人向け新規営業という役割を与えられたとします。それは会社から与えられた目的です。ここから更にシステム法人向け新規営業の理由を自分なりに考えてみます。そうすると理由の一つにお客さんの仕事の効率化が挙げられます。それらしい理由ですね。与えられた役割から自分なりの目的をセットできました。更にお客さんの仕事の効率化の理由を探っていきましょう。例えば、効率化によりお客さんがもっと価値のある仕事への注力できるようにするためと置きましょう。これもそれらしい理由ですね。効率化によりお客さんがもっと価値のある仕事への注力できるようにする理由を探っていきましょう。例えば、豊かな世の中、そしてその理由は世界平和の実現と目的が広大になっていくのがわかります。これを目的のピラミッドとこの本では読んでいます。

果たしてどこからが自分自身の目的で、どこからが嘘でしょうか。

さすがに世界平和とまでは行っていませんが、私も心の声にそっと蓋をし、かっこつけた目的のピラミッドを作っていたぁと。

ただ、嘘でもいいからピラミッドを自分なりに作ってみることは、考える土台を作るという意味ですごく大事だと思います。あとはそれを度々見返し、嘘を本音に変えていく作業を続ける。そして本音の目的が見つかった時にその目的を達成する手段はもしかしたらシステム法人向け新規営業ではないと気づき、やりたいことがクリアになるかもしれません。その結果、前向きな転職活動、もしくは異動に繋がる可能性もあります。

これがこの記事のタイトルの「キャリアや仕事のやりがいを偽りなく本音で考えられていますでしょうか 」につながります。

会社人生がまだ浅い方、そしてキャリアに悩んでいる方、人生を豊かにしたいなぁと思われている方、この本が何かのヒントになるかもしれません。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?