見出し画像

コロナにかかっていました。

こんにちは!
日本でもまたコロナが増え始めているみたいですが…
アメリカでは1日の感染者数が100万人を超える状況となっており、ワクチンを打っていたとしてもその感染リスクは4割にものぼると言われています。
僕、実は年始早々コロナの陽性反応が出まして、1週間ほどお仕事をお休みしていました。
今日はそのことについてお話ししていきたいと思います。

罹患した経緯

僕が住むフロリダ州オーランドは、ディズニーをはじめとするたくさんのテーマパークがあり、大量の観光客が訪れる街です。
特に、年末年始や夏休みなどのバケーションシーズンはとてつもない量の観光客が押し寄せるため、観光地だろうがレストランだろうがどこも満員で、街の住民としてはやや住みにくいシーズンとなります。道もすごく混みますしね…。

さて、そんなこんなで年末年始も通常通りショーを行って、たくさんのお客様に幸せをお届けした僕たちのショーですが、実はその時期にアーティスト内でコロナが流行りだし、緊迫したムードの中でショーを行っていました。
(アーティストはみんなマスクをしていますし、日々の体調チェックは出勤前に必須となっており、管理体制は厳重です。)

クリスマスと年越しの際のショー風景↓

画像2

画像3

日に日に減っていくアーティストを見ながら、「明日は我が身」と思い感染対策をしていたつもりなのですが、甘かったのですかね…
罹患したアーティストとメイクルームが一緒だった関係で濃厚接触者となった僕は、週明け(1月4日)にPCRテストを受けることになりました。
その日は、朝起きた時から喉の調子がイマイチで、痛みはないけど声が枯れているという状態でした。
なんか嫌な予感がするなーと思いながらテストを受けてみると、結果は陽性。
すぐに荷物をまとめて帰宅し、隔離生活が始まりました。

正直、感染経路に関しては僕もはっきりしたものはわかっていません。
メイクルームは広いスタジオだったし、他人との距離も全く近くありませんでした。ショーの出番以外はマスクをつけていましたし、年末年始だからといってレストランやパーティーに行くということも一切ありませんでした。
むしろ、感染が拡大してきているから外出を避けていたくらいでした。
職業柄、いつ感染してもおかしくないとは思っていましたが、まさか本当に自分がそうなるとは想像できていなかったので、「ウイルスって怖いな…」と改めて思いました。

症状

僕は、幸いなことに軽い症状で済みました。
最初の3日ほどは37度ほどの熱と頭痛が続きましたが、その後はほとんど症状なく過ごすことができました。
1週間を通して食欲は常にありましたし、喉の痛みやティッシュが必要なほどの鼻水はありませんでした。
5日目あたりで1日だけ匂いを感じなくなった日があったのですが、すぐに回復したので、おそらく鼻が詰まっていただけだったのだと思います…。(匂いがわからなくなった時は本当に焦ったので、周囲にあったいろんなものの匂いを嗅ぎました…)

陽性が発覚して以降、シルクのメディカルチームが常に連絡を取って管理をしてくれたのですが、症状発生から5日後に症状がなければ隔離を解いていいとの指示があったので、少し様子を見つつ、7日目で隔離を解除しました。
症状発生から10日経過するまではまだ保菌状態にあるとのことだったので、家でもどこでも常にマスクはつけ続けていました。
やはり何よりも妻にウイルスが移るのが怖かったので、それだけが僕の心配だったのですが、先日行ったテストでは2人とも陰性を確認することができたのでとっても安心しています。

隔離解除後は走りに行ったり、トレーニングを再開したりと、ショー復帰に向けて体を調整しています。
幸いなことに、いつも通り肺が機能してくれているので、呼吸が苦しくて演技ができないということは今の所はなさそうです。
筋力はいつでも戻せますが、肺に関してはなかなか難しいので、ここも一つの心配要素でした。何もなくて本当に良かったです。

予定が全てパーに

実は、僕の陽性が発覚したのは、1週間のバケーション直前のことでした。
1月1週目を乗り切れば、やっとバケーション!となっていたところでまさかの陽性。
感染が拡大していたので、もともとそんなに遠くへ行くつもりはなかったのですが、予定していたものは全てなくなりました…。
1月9日に人生初のフルマラソンが控えていたのに出場できず…
そして、1月12日からはボストンに5日間滞在し、現地の子どもたちに新体操のワークショップを開くはずだったのにそれもできず…
ボストンに関しては、僕が感染する前からキャンセルが決まっていたことなのですが、2、3ヶ月間計画を練って楽しみにしていたものだったので、非常に残念でした。

コロナのおかげでバケーションはほとんど何もできませんでしたが、感染期間がバケーションに被ったおかげでゆっくり休むこともできました。
いいんだか悪いんだか…🤔

仕事ができるありがたさ

隔離期間中、大半の時間をベッドの上で過ごしました。
体調はそんなに悪く無いけど、部屋から出られないし、特にやることもない。
ゆーっくりと過ぎていく時間の中で、仕事ができることのありがたさを改めて感じました。

家でゆっくり休んでいても、夕方になれば「あー、いつもならメイクをしている時間か」「もう1本目のショーが始まる時間か」と頭に浮かんできて、「自分も早く舞台に戻りたい」という気持ちが日に日に高まっていきました。

仕事が再開してから約7ヶ月。
ショーがオープンしてから約2ヶ月。
たったこれだけしか時間が経っていないのに、僕はもうすでに「仕事ができること」へのありがたみを忘れかけていました。
あれだけ仕事がない時期に苦しんで、「早く仕事がしたい。」「毎日を楽しくアクティブに生きたい。」と思っていたのにもかかわらず、いざショーが始まると、毎日の忙しさや疲労感でそのありがたみを感じられなくなっていました。

隔離期間を通して僕は、またその気持ちを思い出すことができました。
仕事ができることはありがたいこと。
働く場所があること、舞台に立てること、お客様が見にきてくださることは本当にありがたいこと。

この気持ちを忘れず、また来週から精一杯演技をしたいと思います。
日本も感染拡大により、安心できない日々が続いていると思います。
感染するまではなかなかわからないものですが、感染してしまうと、自分が大変なのはもちろん、家族にも仕事にも大きな心配と迷惑をかけてしまいます。
僕は自分の体調が悪い分にはいくらでも乗り切れるのですが、妻をはじめとする家族に気苦労をかけたことが何より辛く感じました。
どうか油断せず、感染対策を十分に行って乗り切ってください。

———————————————————

井藤 亘(いとう わたる)

🇺🇸フロリダ ディズニーワールド常設ショー
Cirque du Soleil 「Drawn to Life」
男子新体操アーティスト🤸‍♀️

画像1

個人HPリンク

YouTube:WATARUN VLOG

Twitter:@wataru_cirque
Instagram:@wataru_cirque

名古屋市立原中学校ー埼玉栄高校ー青森大学ーシルクドゥソレイユ

3歳から男子新体操を始め、中学校3年生時の全日本ジュニア出場をきっかけに、埼玉栄高校へ進学する。
骨折などの大きな怪我を克服しながら3年時にインターハイで団体優勝し、名門・青森大学へ進学。
大学では、全日本選手権・全日本学生選手権ともに4連覇を果たし、4年時には主将も務めた。
卒業後は、幼児・小学生を対象にスポーツ指導をしていたが、パフォーマーとしてイベント出演したことをきっかけにシルクドゥソレイユのオーディションを受け合格し、渡米。
現在はパフォーマー業を行いつつ、男子新体操の普及を目標に様々な活動に取り組んでいる。 

【実績】
 ・インターハイ団体優勝 
 ・全日本学生新体操選手権大会団体4連覇 
・全日本新体操選手権大会団体4連覇
【出演】
・東京テレビ「年忘れにっぽんの歌」鳥羽一郎コラボ
・TBS「音楽の日」三浦大知コラボ
・BS11 ドキュメンタリー「ザ・チーム 勝利への方程式」
・Avex主催「STAR ISLAND」サウジアラビア公演
【資格】 
・中学、高等学校第一種教員免許状 
・ビジネスアスリート2級
・日本スポーツ協会公認スポーツリーダー

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。