お返事を書きまくりな週末
こんにちは!
今日は僕の活動の一つである講演について書いていこうかと思います。
現在、JFA(日本サッカー協会)が主催する、「ユメ先生」という小中学校を対象にした教育活動に参加させていただいています。
この活動の中では「自分がこれまでどうやって夢に向かって歩んできたか」を子供達にお話しします。
いつスポーツを始めて、いつどんな風に挫折を味わって、どうやって立ち直って、ことを成し遂げて、何を感じているのか。
そういった歩みを「夢曲線」と呼ばれる図を使いながら説明していきます。
僕の場合、「シルクドソレイユに入る」というところをゴール(夢)にして夢曲線を使ってお話をしています。
始めてシルクのショーを見た時のこと、始めて大怪我をした時のこと、始めて優勝した時のこと、大学を卒業して一旦新体操から離れたこと…
どんな気持ちで夢に向かって歩いてきたのか。
どうやって夢に向かっていくといいのか。
そもそも夢ってなんなのか。
そんなことをぎっしり詰め込んだ40分の講演を教室で行います。
教室という狭い空間の中で子供たちの顔を見ながらお話できるのがすごく好きで、毎回とってもワクワクした気持ちで学校に向かうのですが…
実はそれ以上に好きなのが講演を実施した後のお仕事。
ユメ先生の講演では、「夢シート」という紙を使って子供達とコミュニケーションを取りながらお話をしていきます。
・将来の夢は何か?
・その夢を叶えるためにできそうなことは何か?
・今、好きなことは何か?
そんなことを記入しながら先生と夢について考えていくのですが、なんとこの夢シート、先生とメッセージのやり取りができる記入欄も用意されているんです。
印象に残った話や今後頑張りたいこと、先生への質問など、それぞれが好きなことを記入する欄があり、後日そのシートは先生の元に届けられ、先生が1枚1枚に返信とサインを書いて子供たちの元に返します。
正直なこと言ってしまうと、これがとっても大変。笑
多い時には60人〜70人くらいに返事を書くので、実際の活動時間よりも長い時間をそこに費やす時もあります。
でも、これがまた楽しいんです。
子供達が自分の話を聞いて何を感じてくれたのかがわかるからです。
すごく響いてる子もいれば、そうでもない子もいるし、全然関係ないことを書いている子もいれば、そもそも夢がないからどうしようなんて質問も来たりします。
その一つ一つに手書きで返事をしていくという作業は、とてつもなく時間がかかるけれど非常に価値のあるものだと思っています。
なぜならそれは1対1のやり取りだから。
実際の活動時間の中では「1対クラス」のコミュニケーションなのでよほど積極的に声をかけてくる子でない限りは個人的なやり取りはありません。
しかし、このシートのやり取りは完全に「1対1」。
講演後にもう一度やり取りができるだけでも普通の講演より影響力が強いのに、それが個人間でのやり取りとなるとさらにその力は強くなります。
僕、有名人でもなんでもないです。
でも、この活動を通して子供達に影響を与えることはできていると思っています。
もしかしたら皆さんにも経験があるのではないかなと思うのですが、
子供の頃にもらった「誰かも知らないような人のサイン」ってなぜかずっと飾ったり大切にしまってあったりしないですか…?
なんかよくわかんないけど、サインをもらうってことはきっとすごい人なんだって思って大事にしてたりするんですよ。
なんかよくわかんないけど
その人と一緒に体を動かしてゲームをして、
なんかよくわかんないけど
その人のお話を聞いて、
なんかよくわかんないけど
メッセージを書いてみたら丁寧に返事が返ってきて、
なんかよくわかんないけど
サインと一緒に書いてあったから捨てられなくて。
気づいたらそのことが思い出として頭の中に残ってるんですよね。
普通の講演活動でも響く子には響きます。
でも夢先生の場合は、運動を伴った共同作業(ゲーム)と講演後のやり取りと形に残るシートがセットになっているので、「響く子」がより多くなります。
授業を受けてくれた子供達が自分のメッセージを胸に今後の人生を生きていくと考えたら、シートの返信で手を抜けるはずなんてないんですよね。
一生懸命お返事しないと失礼ですもん。
ということで、絶賛お返事中な週末です。
来週は豊田市内の小学校にいきます。
僕の体1つで動ける範囲は限られていますが、僕に元アスリートとしての価値があるうちはずっと続けたいなと思っています。
井藤 亘(いとう わたる)
名古屋アクロバットスクール
20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。