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自分の本領は「認められる」ことで発揮される

ある記事を見て、
昔を思い出した。

クロサキナオ さん、
記事をお借りしました。ありがとうございます。

事後報告ですが。

「心理的安全性」

耳にしたことは、あるだろうか?


人がのびのびと仕事をするには

必要不可欠。

誰だって、
失敗や苦難はある。

マイナスな意見も
言わなくちゃいけない。


そのときに
安心して行動ができるか。


心理的安全がないと

ビクビクしながら発言したり、

行動を躊躇するようになる。


私は
心理的安全性がないゆえに

才能を潰されて
去った者を知っている。


そんなことを、思い出した。


今日は珍しく
他人のことを書きます。



完璧な自衛官、現れる。

私が自衛隊に入隊したとき、

「超人的」な同期隊員がいた。


✅ 体力がある
✅ 射撃もうまい
✅ 頭もいい


それに加えて
性格もいい。

自衛隊の「リアル出来杉くん」です。

非の打ち所が
ないんですよ。

彼の周りには人が集まり
誰もが尊敬しました。

同期の中でも
あっという間に昇進していくと

誰もが思っていました。


そんな彼とは


新隊員教育を最後に、

別々の部隊になりました。

私が
彼の状況を聞いたのは
別れてから2年後くらい。

他の同期隊員と
雑談しているときでした。


「彼、辞めたってよ」


は?
私は信じられませんでした。

能力もパーフェクトですが、

根を上げない
根性も持っていたからです。

ちょっとのことで
辞めるとは考えられない。

いったい、
何が原因で…。

私が
彼の退職理由を

その同期隊員から
聞くことができました。

そして、
その原因が、

「心理的安全」だったのです。



認められないと潰れる

彼のいた部隊は
いわゆる超エリート部隊です。

ゆえに訓練も厳しく、
高い成果を求められます。

そして、
部隊にいる人全員が、

超・ストイックです。

彼の上にも、
さらなる上がいる。

彼は
部隊の先輩についていくのに

必死だったそうです。

日夜自己研鑽をし、

訓練も人一倍努力した。


しかし、


どんなに努力しても
彼を認めてくれなかったそうです。

成果をあげても

「まだまだ上を目指せ!」

失敗したら

「失敗原因を追求しろ!」

そして
自分の意見をいったところで

最終的に
上官の言う通りになる。


彼は
どんどん窮屈に感じたそうです。


そして

諦めて、

最後は辞めてしまったとのこと。


同期隊員でも
ぶっちぎりの能力を持っていた彼が

私より早く辞めることが
信じられませんでした。



環境が人生を左右する

ある意味、

私は恵まれていました。

私自身、けっして能力の高い
隊員ではありませんでしたが、

私を認め、
必要としてくれた人がいたおかげで、

10年間も
自衛隊を続けることができました。


そう、


環境の要因は
想像以上に大きいのです。


よく、

習慣を身につけるために、
「環境を整えろ」と言われますよね。

勉強にも
環境が必要です。

それと同じで、


人が育つのも、環境なんです。

そして環境とは、

自分の働く場所や
働く内容だけでなく、

そこでともにする
人間のことも含まれています。

いわゆる、

「人間関係」です。



自己肯定感には「限界」がある

人からの影響は、
計り知れません。

ある人の一言が、
あなたの人生を変えてしまうことだってある。


あなたには
憧れだった人がいますか?

心に刺さった名言は
ありますか?


それらは全て、

人から生まれたエネルギーです。

人は
私たちに変化を与え、

性格を作り、

生み出す成果も
変えてしまいます。


世の中には
自己肯定感という言葉があります。


自分を
ありのまま受け入れる。


「他人の人生ではなく
 自分の人生を生きる」


そうすることで、

自分の軸をブラさずに
生きることができます。


確かに

これは正しいと思います。

自分の生きがい、軸をもって生きること、


私も、そんな生き方がしたい。

ですが、

自己肯定感には
限界があるということです。


考えてみてください。

辞めてしまった彼のように

誰も認めてもらえない環境にいるとき。

あなたは
自分らしさを保つことができるでしょうか?


「周りの言っていることは気にするな!」
「自分が正しいと思ったことをやろう!」

そして、

「自分を認めて、生きていこう!」


そんな言葉を
聞いたことがあります。

ですが、

これはあまりにツラいことです。


周りのプレッシャーを意に介さず

ヒョウヒョウと生きていくことができたら、
楽かも知れません。

私も、そんな生き方に憧れます。

でも、無理でした。


人が放つエネルギーは
大きいのです。

例え「言葉」にしなくても

自分の居場所がないと言うのは

想像以上に、地獄です。



人のプラスのエネルギーをつかう

人からのエネルギーは
大きな威力を放ちます。

ですが、

これは「プラス」にも作用します。

ネガティブな力も大きいですが、

プラスの力も大きい。

そう、

よろこびが生まれるのも
人間関係からなんです。


例えば、noteだってそうです。

読んでもらうと、うれしいですよね。

コメントやスキがつくと
もっとうれしい。

人からの言葉って
エネルギーがあるんです。

あなたの素敵なところや

考えに共感してくれること、

そんな言葉を聞くだけで

ニヤニヤしてきませんか?


確かに、
自分自身に励ましの言葉をかけるのも

1種の方法です。

ですが、
第三者の声には、敵わない。

圧倒的なよろこびを
生んでくれるんです。

そして、
この根底にあるのが、


あなたに対する「承認」なんです。

人って、
見られていると「力」が湧いてくるんですよ。

そりゃ、
恥ずかしいと思うこともあります。

でも、

自分が頑張っているところを、見てくれる。

そして、

その頑張りを認めてくれる。

これ以上に
うれしいことはないはずです。

私たちは
別々の背景を持って生きていますが、

それぞれの力を発揮して、
認められる。

「ここにいて良い」と思えること、

それが、

「心理的安全」です。

noteも、
そんな場所になりますように。


・・・


あ、

余談ですが、

辞めた彼は
転職して、元気に働いています。

今でも大切な、飲み仲間です。

酒癖、超・悪いですけど。

そこだけは弱点ですね。

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