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YHMとデザフェスの出店レポと、今後の作品価格について。

 二週連続で販売イベントに参加してまいりました。というわけで、備忘録も兼ねて簡単に報告をしておきます。

 ヨコハマハンドメイドマルシェ秋

 コースター小説315枚、透明小説23枚、小説のしおり(新作)45枚の売上げでした。昨年はコースター一点(499枚)のみだったので、作品数の増えた今回は、もう少し売上げも伸びるかと思いましたが、そこまでの成果は上がらず。出店料も回収はできず、ちょいと今後の参加は考える結果となりました(ハンドメイド系のイベントでは割とご年配の方も多く、文字の細かい作品というだけでスルーされてしまう傾向があるので、そこも少しネックです)。
 ただ、以前お買い上げいただいた方が立ち寄って下さったりと(名古屋のときのお客様もいらっしゃいました。言われて気づきましたが)、楽しい時間を過ごすことができました。

 前回はコースターを6000枚も持っていって、予想していたほどは売れず、割と打ちひしがれてましたが(当時は書きませんでしたが、あまりのショックに頭痛がして、コロナを疑って検温までしてもらったほどでした。今となっては苦笑交じりに書けますが)、今回は暇な時間があっても「まぁ、好きな人しか買わないよなぁ」と、ブースの前を過ぎていく人波をよそに、読書に集中していました。この心境の変化が少し嬉しくもありました。

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 デザインフェスタ

 事前のTwitterでのリツイート祭りでの反応が明らかに他のイベントとは違っていたし、国内最大級のアートイベントということで、作品の方向性とお客さんのニーズが合っているのかなぁ、と少し期待を抱きながら赴いたデザフェス。そしたら初日でヨコハマの二日分の売上げをクリアしてしまうという。
 ただ、他のイベントでも言えることですが(恐らく売り切れを懸念するために)土曜のほうが事前にネットで調べて狙い撃ちのお客さんも多く、日曜は若干読書する時間もありました。
 結果、きちんと精査はまだできちゃいませんが、コースター650枚、透明40枚、しおり60枚の売上げでした。しかし割と自信を持って出品した新作のマグカップ小説が一つも売れず……。そこは少し残念な結果でしたが、友人が店番を手伝ってくれたこともあって、今回は色々とブースを離れて会場内を楽しむことができたので、充実した二日間を過ごすことができました(ご飯に食べた蕎麦屋のカレーライスと、静岡のハンバーガーが結構美味かった)。出店料も何とか回収できたし。

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 今後の価格について

 で、二つのイベントを通じて多く寄せられたのが、「え……こんな安くて大丈夫なんですか?」「1枚25円って、どういうことですか?」「10倍の値段でも買いますよ」「お釣りはいらないです(ちゃんとお渡ししました)」「やっていけるの?」「もっと払わせて」
 まぁ、値段に関することが多かったです。安すぎることでお客さんに不満を抱かせるだなんて、予想もしてませんでした。
(あとは女性のお客さんからやたら「かわいい!」と言われました。この品々が、かわいい……?)

 コースター、ポストカード、しおり、マグカップ……。当方の作品はどれも大量生産が可能な印刷物です。製作段階での試行錯誤はありますが、そこをクリアしてしまえば、あとは刷るだけです。手作り要素はコースター裏のハンコぐらいなもんです(この作業結構大変だし、一点一点でムラも生じるので、今後は何とか改良をしたい)。なので、あまりにも高い価格を設定しちゃうと、暴利をむさぼることになります。それはちょっと避けたいです。ただトータルで見て、赤字になるのも避けたい。そうしてできれば、『小説×アート』のこの仕事で生活ができれば、という思いもあります。だから、ほんの少しだけ、今後は価格を上げようと思います。

 十倍の値段でも買って下さるという方はありがたいことに結構いらっしゃいましたが、さすがにそれは抵抗感があるので、今後は2倍くらいの価格になると思います。具体的にはコースター小説1枚50円。まずはレンタル料込みでの出店料、交通費、当然原価、梱包などの諸経費、そうして自分への人件費を、回収できたらいいなという感じで価格を上げます。

 もちろんこれだけでは当面の目標である「この仕事で生活を」は達成できないので、今後はマグカップのように価格が高くても、まぁ妥当だよね、と思える新作を作っていき、売上げを増やしていきたいと思います。

 とはいっても、来月また名古屋のクリマに参加予定で、エントリーの際、販売内容欄に別に書く必要もない値段をしっかり「1枚25円」とか書いてしまっているので、まあ、今年までは現状の価格を維持せざるを得ません。宣伝文句でなく、正直な意味で「安すぎてごめんなさい」とでもPOPを作りましょうか。
 10倍の値段でも買うと言って下さる方が結構いらしたので、きっとコースター1枚50円だって、同様の反応はあるんだろうと思います。しかし「もっと払わせて欲しい」という、ありがたい声には高めの作品をいくつかご用意することで、その不満を解消できたらいいなぁと思います。

 その他

 他にも2週連続のイベントを通じて思ったり、印象に残ったりしたことを箇条書きで。

・マグカップは残念だったけれど、もう一つの新作『小説のしおり』は好評だったので、別の掌編で作っても良いかもしれない。ちなみにしおりは60円、マグは2000円で売ってました。

・展示台。コースターがちょっと場所を取り過ぎなので、もうちょい什器を工夫しましょうか。

・今まで一枚を手に取るのに手こずる方が多かったことから、先頭の作品を若干右にずらして取りやすいよう陳列に工夫を施しましたが、まだ取りにくそうなので、まだまだ改良する。

・値段の安さのせいか、コースター小説のインクが水で溶けないのか? と不安を感じる方が多い、ということに今さら気づく。コースター専門の印刷業者に依頼しているので、そんなことはないのだけれど、このへんはご案内と同時に、POPも活用しようかなと(しかし展示台の情報量が多くなるのって、あんま好きじゃないんだよなぁ)。

・透明小説。手に持って、光を当てて、その仕掛けに気づくことのできる小説。
 デザフェス二日目の最後のほうは暇だったので、お客さんと会話を楽しみたく、(会話が弾むであろう)二人組のお客さんには「この作品、実は、正直者にだけしか見えないんですけれど……どう、見えますか?」と作品をお客さんの顔に近づけていきつつ(近づけると見える)、楽しんでもらっていました。

・寅さんの啖呵売をうちのブースでやりたいなぁ。まるで作品の方向性と、違うのだけれど。さぁ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。


・新作の『小説のしおり』と、『マグカップ小説』に関しては、まだwebショップには追加できていませんが、準備が出来次第載せていきます(なおwebのほうも来年より、値上げの影響が出ます)。
 ただ、写真撮影に骨が折れそうなのと、しおりに関しては薄くて小さいので、配達時に折れ曲がらないよう、梱包に工夫が必要だと感じております。なおかつ名古屋の準備をしつつとなると、webサイトへの掲載は少しお時間をいただきそうです。

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(写真、うまく撮れたのがなかった……ピント合ってないし)

 そんなところでしょうか。それでは次は名古屋でお目にかかりましょう。
 ここまで長々とお読み下さり、ありがとうございました。

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