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年間130冊読書した私がおすすめする、今年の5冊

こんにちは。Magic MomentでHiringとAccount Executive担当をしています、渡邊(@Yusuke_W8)と申します。今年は、営業を軸にしながらも、育成、コンテンツジェネレーション(エグゼクティブ向け)、エンタープライズ事業戦略、そして採用とたくさんの未知のミッションを担当させていただきました。

私のスタイルとして、新しいミッションに取り組むときは、その道を極めていそうな方のXとnoteを読み漁り、おすすめされている関連書籍を10冊程度一気に購入してインプットするということをしています。その甲斐もあり、2023年は気付けば130冊の本を読んでいました。

↑過去には10年分のおすすめもまとめさせていただきましたが、結構今年も良い読書ができたかなと思い、年の瀬におすすめをまとめさせていただきました。年始の読書のお供にもしよければ参考にしていただけたら嬉しいです。

戦略は”事業の今をどう見るか”という解像度のほうが重要

事業戦略担当になり、大量にインプットをしていたときに出会ったのがこの本でした。戦略と一口に言っても、本当に多種多様の考え方があり、しかも戦略を絞り込むことが当時の課題だった私にとっては、正しい一つの戦略、というものを求めていた時期だと思います。

「業界構造・事業フェーズ・成長曲線をどの様に描きたいか」により、「何を市場機会・競争優位の源泉と認識するか」が変わるので、最適なアプローチは都度変わるという前程の中で、戦略理論を体系的に整理をしてくれています。戦略担当としては、逆に今実践をしようとしていたことが、自分が事業の状況をどう捉えていたのか?ということを考えるきっかけにもなり、戦略を変えたり、自分がやろうとしていることに自信をもてたりすることにつながりました。事業を捉える目線の解像度と、その時に選択できる引き出しを両面で高めていこうと思うことができた良書でした。

採用のセオリーはこの本で

実は私、人事として新卒1年目で新卒採用を経験させてもらっていたのですが、その時の恩師が、人材研究所の曽和さんでした。当時人材研究所を立ち上げたばかりで、元リクということもあり、リクルートの新卒採用をサポートいただいていたんですね。読書会などにも読んでいただき、採用マンとしての考え方や、面談のアセスメントの方法など、みっちり基礎を叩き込んでいただき、本当に感謝をしております。

9月末、採用をやることになり、まずこの本を読みました。この本のおかげで、10年前の記憶をばちっと呼び起こすことができ、体系だって現状の採用プロセスの課題や改善点を洗い出し取り組むことができました。当社はFY23Q4で過去最高人数の採用ができたのですが、10年ぶりの採用で責任者をいきなりやることになった私にとって、本当に心強い1冊になりました。セオリーは10年経っても変わらないんだなと痛感したできごとでもありました。

人生をかけたプロジェクトマネジメント

私はアニメ好きで、もちろんエヴァンゲリオンも大学時代から好きな作品の一つなのですが、作品だけでなく、作り手の視点でのさまざまなエピソードも含めて本当に魅了されてしまったのがこの本でした。

そもそもが難易度の非常に高いプロジェクト、その上に新型コロナというイベントが重なり、本当に難しい状況の中で公開されたのがあの映画だったのだと。どんな仕事でもそうですが、さまざまな意思決定の結果は外からもわかることが多いと思いますが、どういう経緯とデータ、事象があってその意思決定がされたのかという生々しい描写に、いちビジネスマンとして興奮がとまらず、止まることなく一気に読み進めてしまった本でもありました。

よく、社会彫刻という概念で、作品とスタートアップを並べて考えたりするのですが、まさにアートとビジネスのちょうど真ん中で、人生をかけてこの作品と向き合う庵野監督とその同志たちに心うたれる内容でもあり、久しぶりに本を読んで泣きました。ビジネスに向き合ってたらみんな泣けると思う。

サイバーエージェントのすごさ、そして熱狂を知る

若手の大量採用ということを考えると、どうしても魅力的な新卒がどんどん吸い込まれていくサイバーエージェント社のことが気になります。

リクルートに似てる、と勝手に思い込んであまりこれまで勉強してこなかったのですが、15冊ほど書籍も読んで、全く違う考え方をしている会社だと理解しました。リクルートは少産少死。サイバーエージェントは多産多死。人の育て方や、何を抜擢とするかが違う。めちゃくちゃ勉強になりました。

その中でもやはりエッセンスが本当に凝縮されているのが藤田さんの「渋谷で働く社長の告白」と「起業家」でした。特に、ameba事業の立て直しに入っていくその様を描いた「起業家」は、熱狂を持って事業に向き合うという私が目指したいそれであり、本当に刺激をもらうバイブルとなりました。1人の熱狂で、全てを変えることができる、というのは100人を超える組織と自分が作れるポジティブインパクトを考え続けていた今年の自分と重なるところもあり、熱い気持ちになりました。

ぜんぜん、まだまだハードシングスじゃない

スタートアップにいると、本当に色んなことが起きます。だけど、そんな色んなことも、ハードシングスじゃない、まだいける、と思わせてくれたのがこの本でした。

PayPalマフィアがなぜ生まれたのか。同じ時期に、トップクラスの知の融合、やばすぎる状況の連続と生まれる当事者意識、大切にされた重要な価値観、色んなヒントが詰まっていました。ありたい姿が高いから、リスクを取らなくてはいけない。やばいリスクが表面化して問題として現れた時に、組織も人も成長する。

リスクは無策にとるものではないけれど、まだまだリスクをとって高いゴールを掲げられていないなと、反省するとともに、元気をもらえるそんな一冊でした。


いかがでしたでしょうか。

ちなみに余談ですが、良い本、信頼できる誰かがお勧めする本であれば、基本メルカリですぐに売れるので、迷う前に脳死でポチるのが私のおすすめです。本を読んだからといって成長できるとは限りませんが、本を読むことと、経験を両輪で回すと、成長スピードは確実にあがると思っていますし、読んだ本の量で、読み方は良くなっていくと思います。

2024年も、みなさんの読書が、実り多きものになりますように。

良いお年をお迎えください!


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