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手のひらを冷やす

 こんにちは!トレーナーの大西です。

 
 昨日まで開催されていた世界陸上オレゴン大会で20㎞競歩で見事金メダルを獲得された山西選手を始め、日本人選手が手に氷のような物を持ちながらレースに参加していたのを覚えていますか?もし、見ていない覚えていない方がいればぜひ調べてみてください。

 そこで今回は、手に持っていたものは何の効果があるのかをご紹介します!

 この暑い夏によく起こるのが、熱中症です。ですが、正しい対策をしていれば防ぐことが出来ます。手のひらを冷やすことも熱中症を防ぐ一つの方法です。
 実は手のひらには、体温調節機能があるんです!AVA血管(動静脈吻合)という特別な血管が多くあり、それが体温調節に関わっています。

AVA血管とは、動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管で、体温が高くなってくると開き、一度に大量の血液を通します。そうすることで、熱が放出され、冷やされた血液が身体の中心部へと戻っていきます。
AVA血管を冷やすことで、冷やされた血液が身体をめぐり、深部体温を下げることが出来ます。

 これまでは、首にタオルを巻いたり、頭頂部に氷を置いて帽子を被るなどされていましたが、最近ではそれ以外にも今回のAVA血管を冷やすことも競歩やマラソン選手の中では広まってきています。

 効果的な温度

 ただ冷やせばいいわけではなく、適温で冷やすことが大切です。その適温とは、12~15度です。保冷材は冷たすぎて血管が収縮してしまい、深部体温を下げることが出来ません。冷蔵庫から出して数分経過したペットボトルが適温だと言われています。

 以上、紹介してきましたが、練習中にやることが難しい競技もあると思いますので、練習前から少し試してみてください。

 最近では、ミズノやデサントなどからAVA血管を冷やすグッズで発売されています。
 この夏を乗り切るためにも手のひらを冷やして、熱中症予防をして厳しい練習を乗り越えてください!



この記事を書いたトレーナー↓↓

大西 拓磨(オオニシ タクマ)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
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大西の書いた記事|WATANABE アスリートジャーナル(渡辺接骨院)|note


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