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夏場、体重計乗ってますか?

こんにちは。WATANABEトレーナーの森です。

東京オリンピック2020が開幕しましたね!

コロナ禍以前から心配されていた、オリンピックにおける日本の暑さ対策。

やはり、オリンピック選手から不満の声が上がるほど日本の夏はアスリートにとって厳しい環境のようです。

厳しい環境の中ですが、オリパラアスリートにはコンディションを崩さずパフォーマンスを発揮してもらいたいものです。


さて、日々のコンディションを管理する立場にいるとよくこんな声を耳にします。

『夏は体重が落ちやすい時期だよね』
『夏に入って体重が〇㎏も落ちたから身軽になって動きやすくなった』

これを聞いて「うんうん、そうだよね」と思う方も多いかと思います。

我々トレーナーとしては「いや、それは適切なコンディショニングが出来ていないのでは?」と疑ってしまう場面です。


夏場は体温コントールのためどうしても発汗量が増加し、身体の水分が大量に外に出てしまいます。また、夏場のハードな練習により体力が消耗することで内臓の機能が低下→食欲の低下→食事による補給量の減少に繋がることも夏場に体重が落ちやすいといわれる要因の一つになっています。食事量の減少はエネルギー不足にも繋がり、パフォーマンスにとってマイナスの影響をもたらします。

夏場の急な体重減少では身体の水分量が減ることで脱水状態になっている可能性が高く、その状態で翌日も過酷な暑さの中練習をすれば熱中症になるのは当然のことです。

体重が落ちると身体が動きやすいような感覚はあるかもしれませんが、それは長時間動ける身体かどうか疑問です。前半は動けるかもしれませんが、後半になって足がつるなど熱痙攣のような症状が出る可能性が高いと予想されます。

熱中症対策や応急処置についてはコチラの記事を参考に☟

発汗により体重の2%が減少するとパフォーマンスに大きく影響すると言われています(1.9%ならOKというわけではない)。

これを体重60㎏の選手に当てはめると1.2㎏となります。例えば練習前後で体重を図った場合に練習後の体重が58.8㎏になっているとこれは練習での補給量が足りていないことを示しています。

私が学生の頃、炎天下の練習後に体重が2㎏落ちたのを自慢げに話す同級生がいたのを今でも記憶していますが、これは今考えると非常に恐ろしい事です。100㎏の選手の2%が2㎏ですからね。。。

このように、電解質を含んだ水分摂取含め適切な補給が出来ていない場合は体重が練習後急激に落ちてしまいます。これをそのまま放っておくとパフォーマンス低下に限らず、熱中症という命に関わる危険性を伴う事にも繋がりかねません。

まずは練習前後の体重変化知ること。これが夏場の練習を乗り切るための第一歩になります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人→森トレーナー

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