第六話 蕎麦湯
今では蕎麦を食べた後に多くの蕎麦屋さんで出てくる蕎麦湯。
食後に一口飲むと口の中に蕎麦の香りが広がり、食後の余韻が広がる
蕎麦湯ですが、一説には蕎麦を食べた後に蕎麦湯を飲むというのは
元々、信州の一部地方の習慣だったそうで江戸時代の中頃までには
無かったみたいです。
蕎麦湯は蕎麦を茹でた時の茹で汁が濃くなりすぎた時に本来は捨てていたらしいのですが、
蕎麦を茹でた湯には、蕎麦のタンパク質やデンプンが溶けていて栄養があります。
蕎麦はバランスのとれた栄養食。
中でも蕎麦粉に含まれる植物性タンパク質はとても良質なことで知られます。
高血圧による血栓予防の効果があるルチン、ビタミン、ミネラルも多量に含まれています。
しかしその栄養素も水に溶けやすくその半分近くが茹で汁に流れ出てしまいます。
それを昔の人達は生活の知恵として知り、蕎麦湯を飲んだのが始まりとされています。
美味しい蕎麦を食べた後は蕎麦湯で健康をたっぷり味わいましょう。
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