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協力隊員としてケニアで考えたこと

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新興国ケニアに来て、協力隊員として考えたこと。協力隊員が考えるべきと思うことをまとめています。
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2019年2月の記事一覧

スワヒリ語考 スワヒリ語は障害者や奴隷を人とはみなさない言語か?

これまで日本語、英語、中国語、スワヒリ語と4つの言語を学びました。
スワヒリ語と他の3つの言語の大きな違いは、名詞クラスという概念があることです。
名詞がその属性によっていくつかのクラスに別れ、単数か複数かでその名詞の語頭が変化します。
更にその名詞クラスにより、動詞や形容詞の語頭も変化します。
仮に私(1人称単数)が主語の場合に「私は おいしい ご飯を 食べます。」という日本語を基準に考えると、

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「チンチョン」考 1

中東、アフリカ(もしかしたら世界中かもしれません)に住む日本人が抱えるイシューの1つに「チンチョン問題」というものがあります。
これは、現地の方々から「チンチョン!」と声をかけられることに対してどう反応するか?というイシューです。
「チンチョン」とは、「中国人を嘲笑的
差別的に表現した呼称から派生した、東アジア系民族に対する呼称」と私なりに定義づけしたアジア人に対する差別語です。これは、約1ヶ月間

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時には、私たちを居心地悪くさせるものがある。時には、それが大事になることもある。

私のアウトプットは、表現や添付データ、考え方の中に、閲覧される方を時に不快にさせるものがあるかと思います。

不快なものを拒絶する権利を侵害するつもりはないのですが、その様な思いをされた方には心底お詫びします。

ただ、私個人としては不快なものを直視しその不快感や違和感を理論的に理解してこそ異文化理解が可能になると考えます。

なぜならば、ある人の不快がある人にとってそうでない場合、そこにこそ異文

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ケニアにおける風評被害考

ケニアにおける風評被害考

「新宿でホームレスが売っている『ビッグイシュー』の中には毒入りインクで刷ってあるものがあり、 読むと体調が悪くなる。」
もし、そんなことを喧伝している人がいたら
「なんてデマを撒き散らしているのか」と憤りを感じるのではないでしょうか。

ナイロビで同じような話を耳にしました。
それは「停車中に寄ってきて道路で勧められる豆は、睡眠薬が混ぜられていることがあるので買わない方が良い。」というものでした。

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