見出し画像

【生い立ちの記】17 家業


17

母方の家の仕事は
お世辞にも上手くいっていたとは言い難い

時代に逆行したような職種で
仕事が入ると
関係書類をまとめてクリップに挟み
天井から張った紐に吊るしていたが
少しずつ少しずつ数は減っていった

子どもながらにその数が少ないと不安になった

それでも
私は相変わらず私立の小学校に通っていたし
衣食住に困ることは無かった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?