取材ライターに得意ジャンルは必要?「好き」レベルでも強みになる
「ライターは得意分野を持ちなさい」と巷でよく言われていますが、本当なのでしょうか?
Webライターの世界では、ジャンルが文字単価を左右するので、積極的に金融・不動産・NFT・薬機法関連について勉強している人も多いかもしれません。
ですが、取材ライターは「インタビュイーから引き出した情報」を書き記すのであって、ライター自身が深い知識をもつ必要はなさそうな……?
この辺りについて、私の経験からの考えを書いてみます。
好き・得意なジャンルを持っておいた方がいい
結論から言うと、ライターは「好きなジャンル」「得意なジャンル」を持っておいた方がいいです。
「●●●が得意です!」と胸を張ることは難しいかもしれませんが、「他の人よりはちょっと知識・スキルがあるレベルでもOK。
例えば、私の場合の好き・得意はこんな感じ。
見返してみると、私自身の好き・得意だけではなく、家族が好きなものも含まれていますね。
戦隊ヒーロー・昆虫採集の仕事が最高に楽しかった
これらの「好き」を発信することで、ディレクターさんに興味のあるジャンルの案件を振ってもらえる可能性が高くなります。
私の場合、子育てママであることから、子どもが好きそうな遊び系のお仕事を任せてもらえました。
昆虫採集のプロと一緒に、森でカブトムシ採りに挑戦した記事。カブトムシは夜行性なので、本来は昼間に採るのは難しいのですが、運良く樹液のたくさん出る木を見つけてゲット!感動しました!
ご当地ヒーローを取材。「中の人」と話すのは新鮮で、子どもたちを喜ばせたいという熱い想いがビシバシ伝わってくる感慨深い体験でした。息子からは「ヒーローと話せていいなぁ!」と羨ましがられました(笑)
「興味がある」レベルでもOK!
「好き」「得意」に及ばずとも、「興味がある」レベルでも記事を任せてもらえることもあります。
例えば、こちらは火災保険で備えよう!と呼びかける記事。
我が家は、義父母から譲り受けた家に住んでいます。ですが、火災保険の補償内容をよく理解していないという、何とも危うい状態。
本当は調べておいた方がいいけど、何だか難しいんだよなぁ……と後回しにしていた時に、ぴったりのお仕事を依頼されました。現在、知識がないからこそ、インタビュアーとして適任だったのです。
「何でも書けます!」は面白みのないライター
以前、宣伝会議のセミナーに参加した際、講師の方がこんなことを話していました。
出版界のプロによる痛烈な指摘に、ハッとしたことを今でも覚えています。
取材ライターは「ヒアリング力」という武器があるのだから、知識部分はインタビュイーに任せておけば良いのではないか、というのが私の持論でした。
ですが、取材ライターは私以外にもたくさんいる。だったら何かしら選ばれる要素があった方が良いに決まってるのです。
例えば芸能界、特に芸人においては、突き抜けた好き・得意を持っていると強いですよね。板前経験のあるおいでやすこが・こがけん、ギャンブル狂いの霜降り明星・粗品、iPhone芸人・かじがや卓哉、食通のダチョウ倶楽部・寺門ジモン……etc
ライターはここまで専門性を高める必要はないかもしれません。ジャンルを絞りすぎると、今度は仕事探しに難航しますので。ですが、「この題材の案件を頼むなら●●●さんだな」と選ばれるライターになりたいものですよね。
「私はこれが好き!」の情熱を発信することが大事かなと。
ちなみに私は、爬虫類ライターになりたいなと考えています。
※お仕事募集中です!(笑)
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