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【現代詩】怒りがあぶり出すものこそ

怒りを感じた時
怒りをそのまま吐き出すのも
強引に抑え込むのも
心に負担がかかる

努めて冷静に
なぜ怒りを感じたのかを
自分に問いかけてみる

怒りの湧く泉の底には
自分がどうなりたいのか
そのために何をしたらいいのかが
生きることの根本が見えてくる

これまでの全ての葛藤が
これまでの全ての経験が
ひとつの木の幹のように
自分の生きる目的を形作っている

怒りそのものをどう扱うかは重要ではない
怒りがあぶり出すものこそ
ぐらりと揺さぶられる心の底の風景こそ
今一度見つめ直すべきものなのだ



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