見出し画像

幼稚園って,どんなことを大切にして保育してるの?



みなさんこんにちは,わたあめせんべいです。

みなさんと一緒に,子どもの教育について学んでいくためのnoteを書いています。


今回は幼稚園が保育で大切にしていることについてお伝えしようと思います。

子どもたちが通う幼児教育施設には,幼稚園教育要領保育所保育指針幼保連携型認定こども園教育・保育要領(以下,幼稚園教育要領など)という,保育のガイドラインのようなものが存在します。

その存在や内容について,どのくらいの方がご存じでしょうか。

もちろん幼稚園や保育所,認定こども園の先生であれば,知らない人はいないでしょう。


ですが,一般の子育てをしているお父さん,お母さんが,幼稚園教育要領 なんて耳にしたことがないはず。

でも日本の多くの幼児教育施設で保育のベースとして用いられているこの幼稚園教育要領などの内容を,
保育者だけじゃなくて保護者も知っていた方が,子育ての質を高めることにつながるんじゃないか…。

そう思って,わかりやすく解説していくことにしました。

どうぞお付き合いください。
では早速,いってみましょう!


~目次~
1.幼児教育において育みたい資質・能力ってなに?
2.“資質・能力の3つの柱” ってなに?
3.まとめ



1.幼児教育において育みたい資質・能力ってなに?
 

まず幼稚園教育要領などは,近いところでは2017年3月に3法令同時に改訂されました。

これによって,幼稚園も,保育所も,認定こども園も日本の幼児教育施設であることが位置付けられました

“幼稚園だからお勉強”,“保育園だから遊んでる”,ではなくて,どの施設に通っても,教育が受けられるということが示された,ということです。

その中で,幼児期の教育が,小学校以上の教育とつながっていくことが,明確に示されています。

当たり前ですが,幼稚園から学校へと,通う施設は変わっても学ぶ人は同じですから,学びはつながっていますよね。


ですから,乳幼児期から発達の連続性を踏まえたうえで,幼児教育と学校教育とで共通する力を育てよう,ということになりました。

これによって出てきた考え方が 
“幼児教育において育みたい資質・能力” です。

”資質・能力“ は小学校以上の教育を通して伸びていきます。

幼児期では,その “資質・能力” の基礎を育む時期と捉えられます。


幼児教育で大切にしているのは,“環境を通した教育” です。
子どもたちは自分のまわりにある環境とかかわることで様々なことを学びます。

それは自然であったり,ものであったり,人であったり。

”環境” は子どもをとりまく全てのものを指します。

その環境に子どもはどのようにかかわるのかといえば,子どもの「やってみたい」から始まる “遊び” を通してかかわります。

資質・能力は,このような遊びを通して,子どもが自分から環境にかかわり,その環境の中で試行錯誤するような経験を繰り返すことを通して育っていきます。


そんな “幼児教育において育みたい資質・能力” は, “3つの柱” として示されています。




2.“資質・能力の3つの柱”ってなに?

“3つの柱” というのですから,大切に育みたい力は大きくわけて3つあります。

1つ目は,「知識及び技能の基礎」です。

遊びや生活の中で,豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりすることを指します。

例えばブロック遊びで考えてみます。

ブロックで車を作ろうとするとき,長いブロック,短いブロックなど形の違うものを使いながら遊ぶなかで,どのようにしたら走らせたときに壊れにくい車を作ることができるのか,ということに遊びの中で気づいていきます。
ブロック同士の連結部分が多い方が壊れにくいなど,遊びの中での気づいたことは,うまく作ることができた達成感や満足感と相まって「知識や技能の基礎」を身につけていきます。


2つ目は,「思考力,判断力,表現力等の基礎」です。

気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりすることを指します。

これは,ままごと遊びを例にしてみましょう。

お母さん役の子が,家族に食べさせるための料理を作りたいときに「どんな素材をつかったらラーメンみたい見えるかな?」とか,「お父さんは疲れて帰ってくるからビールを作っておこう」など,いろいろと自分の経験の中で知っていることを使って考えたり表現しようとしたりしていきます。このような遊びが「思考力,判断力,表現力等の基礎」となります。


3つ目は,「学びに向かう力,人間性等」です。

心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとすることを指します。

おにごっこを想像してみてください。

「鬼につかまらないように,うまく逃げたい!」という思いから,どうやったらつかまらずに逃げることができるのか,どこに隠れたら見つかりにくいか,などを考えて,それができるように遊びのなかで工夫していきます。
また,友だちに「こっちに逃げよう!」と提案したり,「こっちに来て!」と言われてどうしようか悩んだりすることで,「学びに向かう力,人間性等」が育まれていきます。

<参考資料>

スクリーンショット (95)

*新幼稚園教育要領のポイント 文部科学省 より引用




3.まとめ

今回は,今回は幼稚園が保育で大切にしていることについてお伝えするために,
幼稚園教育要領などで示されている ”幼児期において育みたい脂質・能力” の “3つの柱” について説明しました。

ひとつ見逃さずにおいてほしいのが、1つ目、2つ目の柱には、"基礎" という言葉が使われていることです。

幼児期からバリバリ力をつけさせることが、望まれているわけではなく、あくまでその後伸びていく力の基礎を育てることを大切にしているわけです。

なので、いわゆる早期教育によって、実際に知識やスキルをどんどん身につけさせましょう、ということを推奨しているわけではないので、お間違いなく。


ということで、今回はこのくらいにしようと思います。

正直,これは幼稚園教育要領などの,一部分にしかすぎません。
もっとお伝えできることがありますので,それはまた次回にしたいと思います。

また皆さんと幼児教育について,情報を共有していきたいと思いますので,興味がありましたら,読んでみてください。

よろしくお願いします。

またお会いできる日を楽しみにしています。
わたあめせんべいでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?