Q.毎月貯金をするコツを教えてください。
A.そんなの自分だって聞きたいですよ…。
ただ、昔読んだ本『誰も教えてくれないお金の話(うだひろえ:サンクチュアリ出版)』で感心した貯金術がありましたねえ。
《『サザエさん』で磯野家は「今月も厳しいわね…」と毎月言ってるのに何で安定して暮らしているのか》
※これはその本の解釈なので、磯野家が本当にそうしてるわけではないのであしからず。
世間的に「貯金」というと、まず今月分の収入があって、そこから節約をしまくった残金が「貯金」ですけど、そういうやり方ではお金は貯まりません。
まず、収入を受け取った瞬間に「今月の貯金額」分を先に差し引きます。
会社員の給与で、税金や厚生年金など毎月納金しないといけない分を会社側が先に差し引いておく「天引きシステム」ですね。
このシステムを毎月の貯金でも採用します。
ここでコツなのが、差し引く貯金額を〇万円とか金額制にしないことです。
アルバイトやフリーランスの収入額は毎月違って安定しませんし、正社員だって来年も同じ収入額だと言い切れません。
同じ「月の貯金額:2万円」でも収入が裕福な月と貧乏な月だと、一か月間の生活水準は雲泥の差です。
だから、予めて「貯金額は収入の〇%」と決めておきます。
たとえば今月の収入が24万円だった場合、貯金額は以下になります。
◆収入の 1%:2千4百円
◆収入の 5%:1万2千円
◆収入の10%:2万4千円
◆収入の15%:3万6千円
◆収入の20%:4万8千円
だけど翌年は諸事情で収入がガクンと下がって20万円になった場合、貯金額は以下になります。
◆収入の 1%:2千円
◆収入の 5%:1万円
◆収入の10%:2万円
◆収入の15%:3万円
◆収入の20%:4万円
貯金術で重要視されるのは「高い金額」ではなく「長い持続」です。
長い持続を積み重ねた者の通帳だけが10年後に高笑いするのです。
これは仕事や勉強やダイエットの積立値でも言えますね(だからといって私がそうではありません、悲しいですけど)。
ここで最初の話題に戻ります。
《『サザエさん』で磯野家は「今月も厳しいわね…」と毎月言ってるのに何で安定して暮らしているのか》
つまり、磯野家は波平さんとマスオさんの合わせた給与額から設定した〇%の貯金額を差し引いて、その残りから「毎月の必要な生活費」を照らし合わせて、それが想定した金額より低かったときに「今月も厳しいわね…」とサザエさんがボヤくのです。
だから磯野家は毎年安定して暮らしているのです……という内容でした。
まあ、賢明な大人なら「当たり前でしょ」と呆れる内容ですけど、頭の悪かった二十歳の自分(当時)には衝撃的だったんですよ。
「これなら自分でも出来る!」と煌めく未来に輝かせた眼で見つめていました。
それが、「なんということでしょう」。
30歳を過ぎても売れない作家生活で、時に月収0円が安定して続いています。
月収0円の10%は0円なので、一向に通帳の預金残高は増えず、ただただ事ある毎に減る一方です。
だけど、実際の石川啄木ってこうだったらしいですよ。
たまにこういう文豪のド畜生エピソード読むと、乱れた心に爽やか風が流れます。
今月も来月も未来も、安定して読む。
意味:一度でも俺に頭を下げさせたやつら全員死にますように
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【おまけ】
◆他の文豪の借金エピソード
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