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僕が4年以上続けたフリーランスから会社員に戻る理由

2024年5月、僕は4年以上続けたフリーランスを辞めて会社員に戻ることにした。

そもそも僕は、フリーランスになる気は全然なかった。前の会社が嫌だったわけでもないし、むしろ辞めた今でも良い会社だと思っている。

じゃあ、なんでフリーランスになったかと言えば、世界一周をするために会社を辞めて、旅を終えた後もまだ満足できずにもっと旅したかったから。

旅人ならわかると思うけど、旅するとますます行きたいところが増えるっていうね。旅すれば満足すると思ったのにおかしいな。

あと、スタバでドヤ顔してMac広げてみたかったんだよねw(しょうもない)

ギリシャのスタバは高かったな…(白目)


…ていうのは冗談だけど。

つまり、自分のやりたいことを叶えるための最適な手段がフリーランスだっただけの話。目的さえ叶えられるなら、僕にとって正社員かフリーランスかなんてどうでも良くて。

フリーランス生活を振り返ると、楽しいことだけじゃなく大変なこともあったけど、やってみて良かったと思う。国内外問わず色々な所にも行ったし、出会いにも恵まれて。

でも、そんなフリーランス生活に幕を下ろすことにした。

山あり谷ありだったフリーランス生活

2020年2月、僕は世界一周から帰国してすぐに、会社員の頃から副業でやっていたブログ(アフィリエイト)の経験を活かしてWebライターを始めた。

そのときはちょうど日本でもコロナが流行し始めて、僕の仕事にも影響した。コロナのせいで一時期仕事が0になったこともあり、帰国直後でお金がない&駆け出しフリーランスにはマジで辛かったな……。

そんな辛い思いもしたけど、フリーランスとしては遅咲き(?)で、ようやく3年目からステップアップして商流が上がり、一気に収入が上がった。

その頃から収入も会社員時代の半分〜3分の2くらいの稼働時間で、会社員の頃の収入を上回るようになった。

そして、コロナが少しずつ落ち着き始めた2022年の夏からフリーランスになった目的の1つの旅を開始。アジア、中南米、中東、ヨーロッパとコロナ禍以降に26カ国回った。

日本にいるときは国内を旅しながら会いたい人に会ったりもして、充実していたと思う。

フリーランスになった頃に思い描いていた、理想のライフスタイルに確かに近づいてた。

やりたいことを実現できて楽しかったし、働く場所も自由で煩わしい人間関係もない。

でも、4年目の後半から自分の進退について考えるようになった。「このままフリーランスを続ける意味は本当にあるのか?」と。

これ以上フリーランスを続けてもジリ貧だと思った

僕がフリーランスをやめようと思った理由は、世界一周のときに回れなかった旅の続きが実現できたのもある。

でも、一番の理由はこのまま細々とフリーランスを続けてもジリ貧だと感じたからだった。(これに近いことを面接でも話してた)

自分の年齢やキャリアを中長期的に考えたときに、今はそれなりに稼げて良くても、どこかで厳しくなる気がしていた。

なんでそう思うようになったかと言うと、業務委託契約の性質上、業務範囲が限定的でできる仕事が限られていたからだった。

また、案件によっては業務で必要な一部のツールの使用権限が付与されず、もっとやりたいことがあるのにできないというもどかしい気持ちもあった。

クライアントから信頼を勝ち取り、業務を巻き取り少しずつできることを増やす。そんな話をフリーランス界隈ではよく耳にする。僕も実際にそうしてきたし、その姿勢は大切なことだと思う。

でも、クライアントの業務を巻き取ると言っても限界があった。

戦略から考えるコア業務は自分のスキルや経験ではまだできなかったり、できるようになるにしても時間がかかりそうだと思った。

僕が今やっているWebマーケティングの仕事(専門はSEO)には、さまざまな施策がある。業務をしているうちに、マーケターとしてもっとできることを増やし、成果を出せるようになりたい。次第にそう思うようになったんですよね。

ここまで自分なりにやってきた自負はあるけど、周りを見渡せば全然まだまだだと思った。

人と比較しても仕方ないことはわかっているけど、事実として僕にはスキルと経験が不足していたし、自分一人でできることに限界を感じていた。

別にこのままフリーランスを続けて、好きなときに旅して今までのような生活を続けるのも悪くないかもしれない。その方が楽しいし、そんな選択もあったと思う。

でも、僕は趣味や好きなことだけ楽しい人生より、仕事も含めて長い目で見て楽しめる人生を送りたいと思っていて。仕事も楽しい方が、人生の充実度は間違いなく上がるはずなので。

そう考えたときに、"今の自分には"フリーランスを続けるより会社員をやる方が合理的だと考えて、会社員に戻る選択をしたわけです。

会社員はお金を稼ぎながら飛躍的にスキルアップができる

誤解してほしくないけど、フリーランスもお金を稼ぎながらスキルアップはできる。数年働けば知識もスキルも身に着く。ただ、飛躍的に経験値を積むには、フリーランスより会社員の方が手っ取り早いと思った。

会社員は多様な実務経験を積みながらスキルアップができ、お金まで稼げてしまう。そして、周りからのフィードバックももらえる。

さらに、会社の看板を使って個人では取引できない企業とも仕事ができる。まさに今回の転職でこれが叶う。

そう考えたときに、数多くの経験や施策をこなすために僕が選んだ道は、事業会社の Webマーケター(SEO)ではなく、支援会社(代理店)のSEOコンサルタントだった。

事業会社のマーケポジションも見ていて、働き方や年収は事業会社の方が良かったから正直迷った。目先のことだけ考えれば、事業会社なのは明白だったから。

でも、僕の目標を叶える最短ルートは、支援会社のコンサルだった(と思っている)。今回の転職で一番叶えたいことは、先を見据えて「経験を積み実力をつけること」。僕にとって今回の転職は、あくまでも準備期間の位置付け。

次は世界一周から帰ってきたときのお金もスキルもないやばい状態ではなく笑、ちゃんと地に足をつけた状態で再び独立したい。まあ、独立じゃなくてまた転職するかもしれないけど。

今後の進退については、焦らず働きながらしっかり考えていきたい。

実力があれば自分が望んだ働き方が叶う

僕は、自分で働き方を選べる人が最強だと思っている。結局、実力があれば転職もフリーランスもできるし、自分が望む働き方だって叶う。

嫌な仕事を引き受ける必要はないし、交渉力が上がるし、低単価案件で苦しむこともない。

逆に言えば、実力がなければ働き方は選びにくいし、中途半端な実力だといつか淘汰されるんじゃないかと。今は良くても後々苦労するかもしれない。

中途半端なスキルや実力しかない状態で細々とフリーランスをやるくらいなら、会社員をやるほうがいいと思っていて。

もちろん、ライフステージの変化や、かつての僕のようにやりたいことをやる手段としてフリーランスを選ぶとか、何か理由があるなら別だけど。

そんな僕自身がまさに中途半端な実力だと感じていたので、それなら少しでも若いうちに自分に必要な経験を買ってでもしたいなと。

意識高く生きようなんて思ってなくて、先を考えて今やれることを最大限やったほうがいいと思ってるだけです。

久々に会社員へ戻ることに

というわけで、僕は今後の進退を考えて約5年振りに会社員に戻ります。いや〜ちゃんと務まるか不安ww

会社には僕を最大限利用してもらうけど、僕は僕で会社をうまく活用させてもらう。こう言うと、打算的と思われるかもしれないけど、面接でそれで良いと言われたので。笑(力をつけてもう一回独立してもいいって言われた)

本音を言うと、不安がないと言えば嘘になるし、この決断が正しいのかは僕にもわからない。だからこそ、後から振り返ったときに今回の決断を正解にしていくしかないと思っている。

でも、また会社員に戻る決断ができたのは、2回転職を経験しているのもあるけど、30歳目前で今までのキャリアを捨てて世界一周し、フリーランスで未経験の仕事に挑戦したことも後押しになった。(今思えば無謀だった笑)

それが、僕が世界一周やフリーランスをやって学んだことの1つでもある。何歳になっても、新しいことに果敢に挑戦するマインドを持っていたいもの。

そんなわけで、夏頃から都内で今年の目標だったSEOコンサルタントとして働きます。やっとスタート地点に立ったばかり。本番はここから。

これから大変なこともあると思うけど、新天地でも頑張ります。


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