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ダッシュサラリーマンとして生きる母

ママってダッシュサラリーマンだね。

突然息子が私にむかってそんなことを言ってきた。

私は平日10:00〜16:00まで都内のベンチャー企業で短時間正社員として働いている。双子が保育園の年中のときに転職して、ベンチャーで働くことを決めた。理由は自分の働き方を自分で切り開いて行きたかったから。

それまでは平日週5日8時間勤務の契約社員をしていた。しかし、業務上休みを取りづらく、事務所にいることが仕事という側面もあり、働きながらモヤモヤするようになった。

毎日時間に追われ、双子を保育園に送迎している。双子が病気になると、夫婦間でどちらが休みをとるかと微妙なラインの心理戦が始まる。なんのために働いているのだろう。そんなことを思っていた矢先、4歳になった双子がこんなことを尋ねてきた。

「ママ、今日はどんなお仕事した?」その質問に、その日の私が働いてきた内容を伝えると、「ふーん。僕たちもね、保育園でね…」と保育園であった出来事を教えてくれた。

翌日も「ママ、今日はどんなお仕事をした?」と聞かれたので、その日の仕事の内容を伝えると、娘がぽつりと「なーんだ、昨日と同じかぁ。」とつぶやいた。そして「今日は保育園ではね…」と自分達がいかに忙しいかを教えてくれた。

確かに双子たちの通っていた保育園は曜日でカリキュラムが決まっており、月曜日は体操、火曜日は園行事、水曜日はかきかた…と毎日忙しそうだった。

なーんだ、昨日と同じかぁ。」それは当時私が感じていたモヤモヤを言語化したものだった。毎日同じ時間に職場に行き、同じ仕事をしていた。それは必要な仕事ではあったものの、私の働きたい像とは違うんだよな…と心のどこかで思っていたことを突かれてしまった。

そこで、契約期間の1年が満了する時、思い切って転職することを決めた。

そこからは、保育園のママ友に、通勤時間と勤務時間などのヒアリングをはじめ、私の住む地域から働きに出た場合のタイムスケジュールなどをリサーチして、次の職場では10:00〜16:00の6時間で働ける場所を探すことにした。この6時間というのは、通勤時間の往復2時間を足すと8時間となり、保育園の標準時間を利用できるというところから算出したものだ。

そして9:00-15:00で働いている友人の話を聞いて、朝は余裕をもって保育園に預けれるように、もっというと病気の場合のリスクヘッジが10:00まで可能になるようにと、朝はゆっくり通勤できる10時を始業時間と定めた。

そこからは、あれよあれよと就職活動が進み、都内のITベンチャーに10:00〜16;00で勤務することになった。最初はパート契約で入社し、その後短時間正社員になり今に至るが、6時間勤務にして本当に良かったと思っている。

今となっては、子どもの有無関係なく、自分の1日24時間のうち働くのは6時間がベストだと思っている。

そんなわけで、6時間勤務をしている私に向かっって息子が放った言葉が『ママってダッシュサラリーマンだね』という言葉だった。

その発言の数日前のこと。

双子が私に向かって、「パパは出張があるのに、ママはなんで出張がないの?」と聞いてきたことから始まった。夫は出張も残業も多く、平日はほとんど家にいない。その分私が双子と過ごしているわけだ。

「昔はママもパパと同じ会社で働いて出張も残業もしていたけど、今はママはお仕事を変えて働く時間を短くしたんだ。パパは1日8時間働く人だとしたら、ママは1日6時間働くことにした。」「働く時間は短いけど、やらなければやらないことはしっかりしているし、猛スピードで仕事しているから大丈夫!」と説明したのだった。

その時は「ふーん」と聞いていたのに。どこをどう変換したのか「ママはダッシュサラリーマン」という単語が生まれた。

イメージ的には、双子たちは私がタイピングしている姿を見て、めちゃくちゃPC使うのが早い人と思ってくれているので、その点でダッシュサラリーマンと言ってくれている気もしないでもないけれど。その呼び名は、短時間正社員として働く私にとっては嬉しい称号のように思えた。

そして今、短時間正社員として1日6時間×週5日働いてきた私は、さらに新しい働き方を求めて転職することを決めた。

今回は、自分自身のキャリアについて悩みもあったので、Twitterで評判のよいコメントを見かけたmeetcareerさんのカウンセリングを受けてみることにした。

思い切って登録して、カウンセリングを受けてみると、これまでの自分の仕事や仕事感、出来ること、苦手なこと、やりたいことなど普段は人に話さないことを話したことで、スッキリしつつも、新たな目標を見つけることができた。

キャリアの棚卸しと、スキルの言語化を行うことで、自分の強みを具体的に教えてもらい、自信を持って転職活動に挑むことが出来た。

ありがたいことに紹介してもらった仕事は、私の興味関心の強い分野の仕事で、無事に転職が決まった。びっくりするぐらいあっさり決まったので、何か幻をみているかのような気持ちもあったけど、第三者の視点でマッチングしてもらっての転職活動だったので無駄がなかったように思う。

というわけで、次は短時間かつ週4日勤務の仕事へキャリアチェンジすることになる。元来ワーカーホリック気味で仕事大好きな私としては、子どもたちのおかげで人間らしい生活ができている部分があり、常に新しい働き方を模索できているので、双子たちには感謝しかない。

そんなわけで、ダッシュサラリーマンはこれからも頑張る!

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