裏口入学用資料

サンタクロースの住む部屋 #Xmasアドカレnote2019 (19日目)

クリスマスが好き。
もう少し正確にいうと、クリスマスちょっと前からお正月にかけての12月の師走特有の慌ただしい雰囲気が好き。

巷ではクリスマスソングが流れ、ショーウィンドウは赤と緑で彩られ、夜の街はキラキラしている。そこから一気にかけぬけて、新年を迎えていく感じ。ちょっと浮足立っても許される感じがまたいい。

そんな大好きな季節に、楽しい催しに参加させてもらうことになった。

ルミさんが企画してくれた #Xmasアドカレnote2019
お声がけ頂いたとき、即答で参加させてもらうことに決めた。
だってこの季節が大好きだから。

ルミさんから次の連絡がきた。
おぎさんには「19日でお願いしたいけど、大丈夫?」と。

画面越しにビックリしてしまった。
なんでかというと、今日は双子の誕生日なのだ。

noteを書き出して、たくさんの出会いが重なって、私にとって特別な日にnoteを書かせてもらえるなんて。

思わず「その日、双子の誕生日って言いましたっけ?」と聞いてしまった。それぐらいこの偶然が運んできた縁にびっくりした。

連日素敵なnoteが公開されているが、その中で、こげちゃ丸さんのとっても素敵なnoteに出会った。小さい頃のワクワクした気持ちを思い出させてもらって、温かい気持ちになるnoteだった。

クリスマスってやっぱり素敵だ。

サンタクロースの住む部屋

突然だけど、みなさんの心の中には、サンタクロースが住んでいるだろうか。いや、かつて住んでいたことはあっただろうか。

小さい頃、朝起きて枕元にプレゼントが置いてあることを想像してドキドキして眠れなくて、寝たふりをして今年こそサンタクロースをこの目で見るんだとワクワクしたまま、薄目をあけていたはずが…いつしか眠ってしまい、翌朝プレゼントに歓喜した記憶。

私は小学校3年生までサンタクロースを信じていた。
忘れもしない、小学校3年生の12月25日の朝、5年生に兄のいる幼馴染の一言でサンタクロースはこの世にいないと知らされた。

なんで3年生までしっかり信じていたかと言うと、「我が家はキリスト教を信仰していない。だから、クリスマスパーティーはしない。ツリーも必要ない。」というクリスマスと無縁の家庭で育ったからだ。

そんな両親がクリスマスプレゼントを用意してくれてるなんて微塵も思わなかったのだ。だから12月25日の朝、枕元にプレゼントを置いてくれるのはサンタクロースしかいないと思っていたのだ。

その後、小学校6年生まで毎年枕元にプレゼントは届いた。正体を知ってからも、眠っている間にプレゼントが置かれているなんて、1年で1度だけ特別な日であることは変わらなかった。

そんなサンタクロースを信じていた私も親になった。

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親になってみて見えた世界

双子の母となり、サンタクロースサイドの住人になった私は一冊の本に出会った。松岡享子さんの「サンタクロースの部屋ーこどもと本をめぐって」という本だ。

そこにはこんなことが書かれていた。

子どもたちは、遅かれ早かれ、サンタクロースが本当はだれかを知る。知ってしまえば、そのこと自体は他愛のないこととして片付けられてしまうだろう。しかし、幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う。わたしたちは、サンタクロースその人の重要さのためでなく、サンタクロースが子どもの心に働きかけて生みだすこの能力のゆえに、サンタクロースをもっと大事にしなければいけない
=中略=
ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出ていってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎えいれることができる。
=中略=
この空間、この収容能力、つまり目に見えないものを信じるという心の働きが、人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。のちに、いちばん崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所が、実は幼い日にサンタクロースを住まわせることによってつくられるのだ。     
                 【サンタクロースの部屋より引用】

この本を読んだ時、わたしは、心の中にサンタクロースの住む部屋を作ってくれた両親に感謝した。そして、私自身もそんな親になりたいと思うようになった。

願わくば双子には、サンタクロースだけではなくて、鬼でも妖怪でも魔法使いでも、心のふしぎの住むべき空間を育んでいきたい。

クリスマスにプレゼントを贈る側になってみてわかったのは、サンタクロース業はとっても楽しいということだった。

我が家では、誕生日とクリスマスが近いこともあり、誕生日プレゼントで欲しい物をリクエストできることから、クリスマスのプレゼントはサンタクロースが選んだものがプレゼントされる。

つまり、双子のクリスマスプレゼントは我々両親に選択権がある。双子もそう信じていて、必ずしも欲しいものがプレゼントしてもらえるわけではない。と思っている(と思う。)

今年も双子の喜ぶ顔を想像して、ワクワクさせてもらえる。
こんなにも世の中全体で公式ドッキリみたいなことが許されるなんて、やっぱりクリスマスが大好きだ。

1年生になった双子は「サンタクロースにクッキーを振る舞うと良い。」という話を仕入れてきた。だから今年は、サンタクロース用にお手紙とクッキーを用意するつもりらしい。100円チャレンジで用意するんだと盛り上がっていた。

いつまで双子の心の中にサンタクロースを住まわせてあげることができるだろうか。

いつかサンタクロースの正体に気づく日がくるかもしれない。その時はもうすぐそこまで来ているかもしれないけれど、できるだけ長くサンタクロースを住まわせてあげられるといいな。

いや、サンタクロースでいさせてほしいな。

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ひな姉の大人のアドカレからバトンを受けて

19人目は、おぎがお届けしました。

さてさて、明日はどなたでしょう?
かわいい紙コップアドベントカレンダーツリーは順調に進んでいるかな?
お掃除ははかどっているかな?かわいい3兄弟のお母さんが登場します!

明日もお楽しみに。

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