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プレゼンテーションのコンサルティングとは。

お手伝い中のボリュームある仕事がひとつ一段落して
久しぶりにnoteを書く時間ができました。
そういえば
「プレゼンテーションコンサルタントって
一体どんな仕事をしているの?」
という質問をいただくことがしばしばありますので
今回は少しそんな話を。

プレゼンテーションやスピーチの相談に乗ったり
指導したり教わったり練習したり…というと
「話し方トレーニング」みたいなイメージを持つ方がいます。
あるいはステージ上でカラダを使った演出ですね。
身振り手振りの使い方や視線の配り方とかでしょうか。
そういうことの先生をやっているの?と。

ええ、勿論そういうことも含まれますが
それらはプレゼンテーション全体のごく一部ですね。
全体をフレームだけサッと書き出してみると

①ターゲティング
②目標設定
③情報の棚卸
④取捨選択
⑤構成
⑥言語化
⑦言葉の研磨
⑧非言語表現の企画
⑨言語・非言語の表現一体化
⑩実施
⑪客観視(効果測定)
⑫修正

一つひとつについてはまたの機会に細かく触れることにして
まず「プレゼンテーション」はこれら全体を指すということを
ご理解いただければと思います。
先ほど触れた「話し方」や「身振り手振り」「視線」などは
この中で言えば「⑩実施」の一部に当たります。
一般的には「デリバリー(delivery)」と呼ばれます。

「プレゼンが上手い」と言うと
このデリバリーに長けていると解釈されることが多いですが
本当に上手いプレゼンテーションはそれだけではなく
①ターゲティングから周到に考えられています。

「プレゼンテーションコンサルタント」
がお手伝いするのは、これら①から⑫までのすべてです。
例えば「①ターゲティング」とは
聴衆がどんな人たちかを調べ、理解し、想定することですが
単に「年齢」や「職業」を知る程度では全然足りません。
では何を知るべき?知ってどうする?どう参考にすべき?
一緒に考えることは重要なコンサルティングのひとつです。
ときにはこの中のいくつかに特化した案件をいただくこともあります。
例えば「⑥言語化」原稿のライティングやその推敲や
あるいは翻訳の確認に集中したご依頼をいただくこともあります。
あるいは「⑩実施」ステージ上での立ち居振る舞いや
スピーチそのものに対する表情の付け方などに絞ったご依頼も。

特に⑥「言語化」から⑩「実施」までの各ステップは
基本的な方法論はありますが、最終的には「場数」が勝負です。
人の目に触れ、耳に入る表現を創り出す実践経験によってのみ
飛躍的に鍛えられ、伸びていく領域です。
だからこそ、真正面からしっかり取り組む人とそうでない人で
同じ内容とは思えないほど聴衆の反応が変わる領域でもあります。
その違いは痛快で、そして残酷です。
ボクの仕事は、クライアントにとってそのプレゼンテーションが
痛快に差を付けるものになるようお手伝いすることです。

(余談)
勘の良い方はお気づきだと思いますが…
実は上に挙げた「プレゼンテーションの①から⑫」は
広告の戦略立案〜企画〜制作〜実施〜評価とほぼ同じです。
そういう意味では、プレゼンテーションは
プレゼンター自身を表現物・メディアとした広告と言えます。

実際、中学生の頃から始めたプレゼンテーションやスピーチへの
興味・感心や実践が先にあり、それを仕事に昇華させるという
希望を持って広告業界を選んだボクにとってはごく自然な話です。
またコンサルタントとして独立した今は、逆に広告人として培った
「見え方、聞こえ方を実務の世界で操る力」
をプレゼンテーションやスピーチに逆輸入しています。

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