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WASH OUT!! TALK LIVE vol.1(前編)

WASH OUT!! PROJECTではハンドジェルの販売利益のうち、1本につき100円を困難な状況にある途上国、及び日本の若者に寄付をします。
その寄付先を決めるために毎週、途上国の活動家や日本の子供たちの貧困等に詳しい専門家をお呼びして「WASH OUT!! TALK LIVE」を開催しています!

第1回目はインドの東にあるバングラデシュ(日本の約40%の面積に1.6億人が暮らす高密度の発展途上国です。日本に似た国旗が有名ですね。)という国でストリートチルドレンの保護や教育を行うエクマットラを立ち上げ、2010年内閣総理大臣奨励賞を受賞した渡辺 大樹さんをゲストにお呼びしました!

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渡辺さんはこのコロナ禍の中でも、バングラデシュでの活動を継続しており、まさに困難な状況に直面する人々の現状を知る活動家の1人です。

エクマットラHP: http://www.ekmattra.org/jp/

そんな渡辺さんとのTALK LIVEの中で印象に残ったお話を紹介したいと思います!(たくさんのトピックについてお話いただいたので2回に分けてお伝えしていきます。)

1)コロナで一番苦しくなっているのは最貧困層ではない
まず、びっくりしたことがバングラデシュでこのコロナの影響によって窮地に立たされているのは最貧困層の人々ではないということでした!
バングラデシュの国教であるイスラム教に喜捨(貧しい人に施しを与える)の文化があることも影響し、物乞いをして暮らすような最貧困層はその施しを受けて今までのように生活が出来ているようです。さらにこのコロナの影響で普段であれば物乞いの人々に仕事をさせようという動きも、仕事がないから施しをという流れに変わり、普段よりも多くの施しが受けられているようです。
苦しい生活に変わりはありませんが、今までと同等の生活が出来ているというお話は衝撃的でした。

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では最も打撃を受けている人々はというと、いわゆるローワーミドルの人々(中間層の中でも貧しい人々)ということでした。これは今までちゃんと仕事をしたり、ちゃんとした教育を受けてきたという事実が、仕事がなくなった状況でなりふり構わず生きてやろうという姿勢の邪魔になるからということでした。中間層の人々は教育を受け、仕事をしてきたからこそ、物乞いをしたりリクシャー(人力車)のような社会的に身分の低い、貧しい人々がしてきたようなことに抵抗を感じてしまうんですね。
仕事があるということは当たり前のように良いことだと思ってきましたが、このような危機の前では経済という社会システムの脆さと、それに寄りかかる危うさに気付かされるような事実だと感じました。

2)一大産業、縫製産業への大打撃
この流れでお話いただいたのが、バングラデシュの産業構造のお話でした。バングラデシュは世界のアパレル工場と呼ばれるほど数多くのメーカーのアパレル生産を受注しています。そのほとんどを先進国へ輸出し、バングラデシュの輸出額の8割はこの縫製業で成り立っているほど、国の根幹を支えてきた産業でした。
しかし、このコロナの影響によって私たち先進国の生活はご存知のように一変してしまいました。欧米ではロックダウンのような外出制限、そして経済が止まったことによる社会不安によって多くの人が支出を控えるようになっています。アパレル店はほとんどが休業、営業していたとしてもこの状況では売り上げは立ちません。この影響によってバングラデシュでは3000億タカ(日本円で10億円)規模のオーダーキャンセルが発生し、マネージャークラスの人々も首を切られる事態になってしまっているとのことです。

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(写真はWikipediaより引用)

またバングラデシュには日本のような失業手当のような制度は義務ではありません。多くの企業が雇いたいときに雇い、解雇したいときに解雇するという制度を取っているため、このような危機の中では一斉解雇となっています。最初の話でも出てきたローワーミドルの人々は多くがこの縫製産業の従事者のため、大量に失業者が発生し、その人々が今までの育ちや環境のためになりふり構わず生きるための行動を取ることが出来ず困窮していくというがんじがらめの状況がお話の中から描き出されてきました。
バングラデシュの厳しい状況が理解できたとともに、私たちの安くて良いものが欲しいという欲求が、バングラデシュの縫製業への依存を加速させてしまっていたのではないかと、私たちの生活と世界のつながり、そして社会的責任を感じるような内容でした。

今回のTALK LIVEの紹介は以上になります!
次回はTALK LIVE後半でお話いただいた、情報格差の問題と政府のコロナ対策について紹介していきたいと思います。
引き続きWASH OUT!! PROJECTもよろしくお願いします!
WASH OUT!! PROJECT HP:https://www.wash-out.com/


文責:杉谷


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WASH OUT!! PROJECTは洗浄用アルコールハンドジェルをコロナ以前の価格で販売することを通して、1本につき100円をコロナによって非常に困難な状況に立たされている途上国、及び日本の子供たちに寄付をするプロジェクトです。みんなで協力してコロナを洗い流しましょう!

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