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杜賀 季
2023年9月23日 23:50
夜、ふと侘しくなり、出鱈目な詩を求めんばかりに筆をとり、朗らかな空想に耽る。枯葉だって最後は赤やら黄色やら快活な顔して落ちていくじゃないか。落葉はされど淋しく風はぬるい。人は皆、利己的に他者を救出せんと発奮するんだ。皆さん本当に自己愛に満ちていらっしゃいます、私も例に漏れずとも。我利我利君。ニヒリズムというものはつまらんね。あれは愛の乞食がやるものだ。悲しいよ。そういう人は誰かに抱きし
2023年9月17日 07:50
我らの心は泡沫に 安寧はされど微かなり典雅かな風がふわふわり 運河を撫ぜる 夏は長いこの心とは裏腹に 日々の生活 宙ぶらりん一日千秋 尋ね人 篤実な此の地にありありて 海鳥は今日も空眺む愛らしき想いを疑わず 小さき御手に包まれて沿岸沿いをガタンゴトン とろめく御目 眺む男千尋の紺 柔和な雲 嗚呼そい伏せまほしう今尚漂う潮風は 我を運びて労りて 奥歯の影に昆布の香り惜