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文化観光のブランディング支援で行うペルソナの使い方について

https://note.com/wasetsuan_kthm/n/nbd58abea302c

前回AIでペルソナを作ったわけですが、そもそもペルソナってどう使うのか…ペルソナとは何か、なぜ必要かという疑問が大きいかもしれません。
文化観光でそれを使う事はまずないでしょうから。
そこで弊社で実際にペルソナをどう分析に役立てているのか、メモしておこうと思います。
基本的にはニーズや行動パターンを具体的にイメージすることで、効果的なマーケティングを行うためのツールとしての役割に違いはありません。

ペルソナイメージについて

AI生成でペルソナを作った時、弊社ではイラストテイストを積極的に採用しています。
実写真だとイメージが固着化しすぎてしまい、「そういう人がいる」という意識になってしまいためです。

写真調で作ってもらった例

大切なのは「そういうイメージの人を知っている」という連想記憶へ働きかけること。イラストはそうした役割を引き立てやすくしてくれます。
またアニメ調のイラストもかなり馴染みやすくなっているため、そうしたテイストも織り交ぜながら作るのがベストです👍️。

イラスト調で作ってもらった例

ということをふまえて、AIで作成したペルソナをシートにまとめます。

20組以上あるとバリエーションに富むのでオススメです。(AI様々)

ターゲットを分布させてみよう

作ったペルソナをクラスター分けした分布図に落とし込みます。
ベースにはロイヤリティーマーケティングさんのクラスター分布図を引用させてもらいます。

こうすることで、ターゲットゾーンを作りやすくなります。
このように。

あとはペルソナシートと見比べながら、ターゲットゾーンの人となりを想像しながら、観光パック商品を考えていくステージへ…行く前に、観光資源となりうる文化財が、どのセグメントに刺さるのか知っておいた方が良いと思います。
おそらく…歴史の深い地域はだいたい下図のような傾向になると思われますので、ペルソナシートと突き合わせつつ、クラスター分布のターゲッティングエリアを見つつ、商品開発、または販促企画を行うのが良いでしょう。

こうした情報に加えて、様々な材料・素材を組み合わせて分解・シンプル化していった結果、今回実施した観光地では下記のようなコピーを生み出し、この方針に基づいて販促・商品開発を行う予定です。

まとめ

以上がペルソナの使い方ですが、基本的には通常のマーケティング戦略と変わりません。ただ観光セクションとなると今まで個々の人まで意識したことがないため、情報の伝達経路(リーチ)、アクションフック、インプレッションといった効果計測は縁遠いと感じます。

しかし現代は細かなセグメントが乱立し、ボリュームゾーンと言われる割安で情報伝達できる集団が無くなりつつあります。
東京キー局ですら、視聴者の数%しか番組を見ていない現状で、アクションフックまで引張り、リピーターになってもらうまでの流れは簡単ではありません。
そうした現状から今回ペルソナを作成し、ターゲットゾーンを設定する方法を採用した事例を元に記事にしました。
参考になれば幸いです。


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