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うつ病がよくなる口グセとは?

本日は、うつ病がよくなる口グセとは?というテーマでお話しします。

これも視聴者さんからの提案です。

提案というか、企画希望から来たやつなので、お答えします。

こういう軽い話題というか、初心者向けの話題もどんどんやっていかなければいけないなと思っているので、やってみます。


◾️不安やトラウマはなくならない

まず前提として色々知ってもらいたいのは、僕らの不安やトラウマというのはなくならないんです。

不安がなくなることはないです。

なぜなら脳に扁桃体といって不安を感じる臓器がしっかりあるので、これがなくならない限り不安はなくならないですから、絶対なくならないですね、不安というのは、 トラウマというのも基本的には記憶の問題なので忘れることはあるかもしれないですけど、なかなか忘れないというのが定説です。

だいたい忘れにくいです。

僕らは漢字をなかなか忘れないじゃないですか、一度覚えたことは。

そういうのと一緒で記憶というものが基本的に残ります。

どうでもいいことは忘れちゃいますけどもね。

どうでもよくないことは忘れない。

そしてトラウマというのはどうでもよくないことなので、忘れないというのはそうです。

◾️幸せは変化値

あともう一個知ってもらいたいのは、幸せというのは変化値なんです。

微分で測定するので、例えば100万円が手元にあったときに、0円から100万円だと幸せを感じやすいし、逆に1,000万から100万円になったときには、同じ100万円を持っていたとしても不幸を感じるんです。

それは変化値、微分なので、条件によって変わる。

そしてまた条件によって変わるんです。

「僕は金メダルを取るよりも家族と一緒にいることが幸せなんだということに気付きました。引退してからようやく気付けたんです」とテレビで言っているスポーツ選手がいるじゃないですか。

あれを見ていてよく思うのは、いや、そんなわけないだろうと僕は思うんです。

いや、そのときの幸せは絶対金メダルを取ること、家族が幸せであることよりも、ライバルを打ち負かして金メダルを取ることの方が幸せだったし、金メダルを取った今は、もう取っちゃったから家族と一緒にいることの方が幸せなのかもしれない。

だって微分ですから。

金メダルは取れないですから、一回取ったら。

そういうことがいっぱいあるんですよね、世の中に。

当時はそうだった、今は違う。

僕もそうです。

当時はこれが欲しかった、今は違う、今はそれを持っても嬉しくはない、でも当時は欲しかった、と。

そういうものですね、人間というのは。

だから幸せというのは色々変わります。

年をとったら名誉よりも健康だ、というけれども、若いときは健康よりも名誉が欲しいんです。

そういうことがあります。

お金がないときはお金が欲しいし、お金があるときはお金はいらない、色々あります。

◾️不安やトラウマに支配されないために

重要なことは、そういうことを受け入れた上で、あまり支配されないということです。

常識、メディア、色々なものに支配されない、不安やトラウマに支配されないというのがとても重要です。

支配されないためにはどうしたらいいのかというと、きちんと自分と向き合う、セルフモニタリングをする。

呼吸法をマスターすることで、心臓の動きをゆっくりにし、そして不安を感じにくい、不安を感じている扁桃体がグワッと加熱しているときに、呼吸によって落ち着かせるという方法を身体トレーニングによってマスターしていく、呼吸のトレーニングをマスターしていく、つまりマインドフルネスを身につけるということだったり。

あとは知識ですね。

知識と経験を重ねていく。

そして慣れていく。

頭でっかちになるだけではなくて、暴露療法的にも慣れていく。

身体を動かして体験してみる。

こういうのも大事です。

これはすぐ身に付くかというと、そういうわけじゃなくて、脳内で咀嚼されて無意識下に取り込まれるまで時間がかかるんです。

だから中長期的に見てあげなければいけない。

筋トレと一緒で、学びましたよ、行動しましたよ、その後休まなければいけないんです。

十分な睡眠をとって休んで、脳内が整理されていく、そういう時間も必要なので、ゆっくりやらないといけないし。

そもそも正しい目標を目指しているかということです。

自分の中で正しい目標ではなくて、いや、もう生きてても意味ないんだ、そういう風に言っている人ってたくさんいそう、世の中は不幸なんだ、陰謀論みたいなものを信じてしまう。

そういう不適切な目標を持っていると、やはりうまくいかない。

治療はうまくいかないので、やはりこういう方向に行くんだということを考えていく、正しい目標を理解していった方が、プラセボ的な効果も含めて良くなっていくので。

悪い目標というのは一時的には刺激して、何となく良くなっていくときもあるんですよ。

良くなる瞬間もあるんだけど、やはり中長期的に見ると良くならないんです、洗脳に近かったりするので。

正しい方向というのは、時間はかかるかもしれないけど、結果的に近道だったりするので、正しい目標を持ってもらうのがいいのかなと思います。

正しい目標とは何かというと、人類はずっと悩んできたんです。

悩んできた結果や結晶があるんです。

精神医学や科学的な知識はなくても、人間は悩んできて、どうすればいいんだろう、どうやったら生きやすくなるんだろうことを昔の人がずっと考えてきたし、昔の天才が考えてきて、それを天才たちが引き継いできたものというのがあるわけです。

それが美徳と言われるものです。

アリストテレスの時代から美徳、倫理学の中で美徳、哲学の中での美徳あるわけです。

僕ら日本人も美徳というものを追求してきた。

それは武士道だったり、仏教だったり、何でもいいんですけど、あります。

そういうことから、ひっくるめて言うと結論です、仕方がないという言葉なのかなと僕は思っていて。

うつ病が良くなる人は仕方がないよ、マスターした方がいいです。

でも仕方がないとは決してネガティブなものではなくて、ネガティブなんだけど、一方で前向き、あぁ仕方がない、じゃあ次に行動しようという、この行動主義みたいなものが禅にもつながっていくんですけど、良い口癖なので身につけてもらったらいいなと思います。

益田先生は結局何が言いたいんですか?何を信じてるんですか?と色々言われることもあるんですけど、結局一周回って思うことは、日本は多神教の国というか、いい加減な国というか、僕も日本人だし、いい加減なところがあって、神仏習合だったり、無宗教さえ多神教の中に組み込まれてしまっているという感じなんです。

最近思うのは、混ぜちゃっていいんじゃないか、というか、良くも悪くもそんな感じの心境に至っていて。 神仏習合というか、日本人は柔らかいというか、優しいというか、いい加減というか、そういう民族でもあるんです。

だから僕もそうなんだろうなって。

そういう日本の文化の中で自分が臨床していかないと、やはりヨーロッパとか最先端のものを皆で覚えるんだというものだけだと、やはり患者さんは疲れてしまうので、やはりそういう感じでいいのかなと思います。

と言いつつ、日本は、とは言っても自然崇拝というのは皆あって、山岳信仰というか、山が綺麗だな、自然を綺麗だなと思うのはみんなに共通してる信仰なので、日本という自然豊かな国ですから、仕方がないなと思いながら自然を愛でるというのがいいと思いますし、そういうことを実現するにはどうしたらいいんだろうと考えていくのが正しい目標でもあるし、ここの目標に向かって治療していくということです。

幸せというのは、一回手に入れたら続くものではなくて無常ですし、無我ですよね、僕らというのは。

無常と無我、自分なんかないんだということです。

変わりゆくもの。

そして苦です。

苦諦とも言いますけど。

苦しみはあるんだ、だけど変化していくんだと。

そういう極地ですよね。

自然は美しいなと。

神仏習合だなみたいな。

ここを思い出してくると、僕らのDNAの中に(DNAはややこしいですけど科学的な用語と人文的な使い方がグチャグチャになってますけど)組み込まれてるので無意識に染み付いてますから、それをうまく思い出して治療につなげていくと早いのかなという気がします。

ということで、今回は、うつ病が良くなる口グセとは何か?というテーマでお答えしました。

◾️本日の宿題

今回の宿題は、皆さんどう思いますかということです。

皆さんのご意見をお聞かせください。

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