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『「仮面浪人説話集」(生方聖己とされる)』 第12章



【注釈】

作者は今日の原稿を書いている途中で力尽きてしまったらしい。
なので、今日の文を読んでくれた人には申し訳ないのだが、明日の投稿も必ず読んでいただきたい。



そしていつしか自分の中でその噂は事実となっていた。成人式マジックならぬ、“追い込まれた受験生マジック”である。そんな感じで何とか順調にルートを終わらせ迎えた2週間前。なんかしっくりこなかった。

それは、センター過去問をなんとなくパラパラっと流し見したときに感じた(なんかあまり解ける気がしない)という感情をもとに導きだされた“しっくりこなさ”であるのだが、実際に、まだ参考書をやっていた時もあまり手ごたえをつかむことができなかった。本番2週間前にしてである。他の人よりも1年余分に貰ったうえでの、である。情けない話である。まあでも言い方を変えれば、最終的に自分で立てた目標を達成できたので、自分の性をよく理解しそれを上手く使いこなせたということで素晴らしいともいえる。

それはさておき、この時期に、いくら漢文とは言え相当焦ってもよかったのだが、“追い込まれた受験生マジック”にかかっていた自分は、「よく見れば、本気で見ればできるんじゃないか」や、「ルートの参考書が難しかっただけで、センターはもっと簡単だからいけるだろう(全然そんなことないのだが)、なんといっても漢文は1ヶ月でできるようになるし、国語が苦手な人でも点取り分野になるのだから」と、無意識に思い込んでいた。

そしてもう1つの心配事は・・・ その前に1つ気になったこと、昔から疑問に思っ ていることがあるので書きたい。別に大したことではないのだが、先ほど使った“デジャブ” という言葉について。まず最初に、「デジャブ 意味」と検索してみてほしい。

デジャブ・・・過去に経験・体験したことのない、初体験の事柄であるにもかかわら ず、かつて同じような事を体験したことがあるかのような感覚に包まれること。前にもどこかで一度これと同じものを見たような気がする感覚。既視感。
そう、デジャブとは、“既視感”なのである。だから先ほど自分が、
「漢文は1カ月あればできるようになりますよ。特にセンターは点取り分野です。」
という言葉に対して使った”デジャブ“は、完全に、誰かは知らないが、この現象が人間とい う生物において法則性を持つことを発見し、それに対し”デジャブ“という名称を付けたおそらくフランス人心理学者の意図する形に従うとすれば、使い方、使い所を間違えている。

自分はそもそも“デジャブ”とは、このフランス人が意図したように“既視感”の意味で使って いた。自分はやけに昔からこのデジャブに陥ることが多い。他の人間がどうかは、「あなたはどれくらいデジャブに陥りますか?」とわんさか聞いたことがある訳ではないのでよく わからないが、多分他の人より多い。物心つく頃から、4.5歳の保育園に入りだしたころから、当時はまだその現象に法則性があると知らなかったので、「なんかこんなこと前もあったきがするんだよなー」としょっちゅう思っていた。ただ脳のどこをどう探してもそれと 同じことが起こったことは過去にひとつもなかった。当時の「人は死んだらどこにいくのかな」 と同じくらい不思議に思っていた。小学生に上がってもなおその謎の現象が続いたのだが、 何年史の時かは忘れたのだが、ある日いつものようにその謎の現象に陥ってる際に、いつも は頭の中で思っていただけだったのだが、その日だけ、「なんかこんなこと前もあった気がするんだよな、でもどう考えてもそんなこと起こってないんだよな」と口に出して言ってい たら、母親が「それデジャブって言う、起こってないのに、今までに起こったように感じる 事」って仰せ付かったその日よりその現象が万人共通の現象で、既に名称があることを知っ た。当時、それを聞いて、「自分だけじゃないんだ」と安心した半面、この現象は地球上にてただ1人自分だけが体験している現象で、上手く言葉にして伝えれば、人間種における新発見として特許を得て有名になれるのではないか、としょうもない期待を抱いていたのが 打ち砕かれてしまいちょっとショックでもあった。こんな感じで、後々“割と同じことを体 験している人が多い”と知ることになる現象が何個かあった。まずはこれを見ていただきたい。 

この空気中に浮かぶ謎の気泡みたいな細菌みたいな。これもずっと物心つく頃から見えていたのだが、これに関しても 「自分だけ空気が見えているのではないか」とかしょーもないことを考えていた。小学生の浅慮なので許してほしい。これも後で中学くらいの時に始めたTwitterで、“これが普段から見える人リツイート!”ってな感じで流れてきて、しかもそれが結構 RT されてるのを見て、自分だ けじゃないんだ」と安心した半面、この現象は地球上にてただ一人自分だけが体験している 現象で、上手く言葉にして伝えれば、人間種における新発見として特許を得て有名になれる のではないか、としょうもない期待を抱いていたのが打ち砕かれてしまいちょっとショッ クでもあった。 後は、これは今はもうできないのだが、学校給食に出てくる牛乳の中身の量を当てることができた(くりもと牛乳に限る)。これはよく皆に言うと疑われた のだが、紛れもない事実であった。自分は給食を食べるのがダンチで遅かったためいつも皆 が先に片づけるのを眺めていたのだが、1年になってすぐ、牛乳の中身があとどれくらい残 っているのかを100発100中で当てることができた。申し訳ないのが、「後何mℓ残っている な」とかできず、おおざっぱに分けると、「9割残っている。4/3残っている。2/1残ってい る。4/1残っている。飲み切っている」の範囲で当てることができる事だけなのだが。本当 に別に牛乳の中身を当てるトレーニングをした訳でなく、ある日突然、「あ、あの子ちょっとだけ残してるな」、「あ、あいつはほぼ残してるわ、あの子は飲み切っている」など、自分は全く触れていないのに、だ。
眺めているだけ。別にその子は皆に牛乳の残量を公言しているわけでもない。

答え合わせの方法は・・・






第13章へと続く…

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