【コラム】2023町田ゼルビアが突出していた数値が何だったのか調べてみた結果・・・
先日、以下のような投稿をしたところ、「そう言えば2023シーズンのゼルビアはどうなんでしたっけ?」と気になり、早速調べてみました。
最初に結論としては、「進化が見られる」ということになりますが、一体何のスタッツが進化しているのでしょうか。
2023町田ゼルビアのJ2リーグ上位スタッツ
基本スタッツ
ゴール数 79得点 (1位)
失点の少なさ 35失点(3位)
ボールポゼッション率の低さ 43.6% (3位)
勝利への拘りを感じるスタッツ
シュート枠内成功率 37.3% (1位)
ロングパス数 2065回(4位)
空中戦回数 48.7回 / 90分 (4位)
ファール平均回数 11.4回(3位)
パス成功率の低さ 77.2% (4位)
スルーパス回数の少なさ 77%(3位)
相手ラインを下げるパスの少なさ 2687回(3位)
運ぶドリブルの少なさ 370回(4位)
パス本数の少なさ 13288回 (4位)
ファイナルサードへのパス数の少なさ 平均12.5回 (4位)
ドリブル1対1の少なさ 766回(3位)
堅守スタッツ
被シュート本数の少なさ 384本(1位)
被コーナーキックの少なさ 平均3.57回/試合 (3位)
要分析のスタッツ
インターセプトの少なさ 1665回(2位)
2024町田ゼルビアの進化とは
空中戦のゼルビア
2024と2023に酷似するスタッツは「空中戦回数」で、
2024 55.3回 / 90分(2位)
2023 48.7回 / 90分(4位)
ということから、
むしろJ1リーグ参戦後は、さらに空中戦での勝負に経営資源を選択・集中させていることが分かります。
新たな武器
更に、2023年度では見られなかった、
2024 敵陣内ハイプレス精度(1位)
2024 クロス成功率 41% (2位)
という新たな武器を研ぎ澄ませているということが分かります。
勝利への執念
加えて、
2024 ファール平均回数 13.9回 / 90分(3位)
2023 ファール平均回数 11.4回 / 90分(3位)
ということで、安定のファール平均回数上位もキープ。
こちらは勝利への執念が宿った結果であるとも言えます。
さて、再びJ1リーグ首位に立つ町田ゼルビアに対して、各クラブどのような対策を講じていくのか、または更なる進化をスタッツで示してくるのか、データサイエンス視点からも今後の動向に注目していきたいと思います。
https://x.com/j_league/status/1781962012136018418
※2023町田ゼルビアの負けパターン分析記事はこちら
分析担当
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大学生・社会人を中心に、欧州5大リーグ・Jリーグについてのデータサイエンスの分析ゼミを定期開催中。
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