どらま館制作部週間02を終えて~その1
こんにちは。どらま館制作部スタッフの冨田です。
この記事では、先日2021年8月4日(水)〜9日(月)に行われた『どらま館制作部週間02』全体と、その中の企画『どらま館制作会議室』を振り返っていきます!
二度目の制作部週間
一週間に企画を詰め込む企画である『どらま館制作部週間02』では、前回からの継続企画や招聘公演関連企画、そしてこの記事でフォーカスする『どらま館制作会議室』を開催しました。
ラインナップはこんな感じでした!
企画を練り始めた当初はどらま館で集まって開催することを目指し、それぞれ動いていました。
しかし、残念ながらオフラインの開催は叶わず、急遽内容を変更したり、中止せざるをえなかった企画もあります。そして、現在でも、サークルを超えて、大学の枠を超えて、どらま館に集まることはできないままです。
私は、今回の制作部週間において、「"人の集まることのできない劇場“の企画はどう見えているのだろうか」という不安を感じながら、企画の進捗を管理したり、広報に携わっていました。
みなさんの目にはどう映っていたのでしょう?
とはいえ、招聘団体・円盤に乗る派を紹介する『円盤の乗り方』や、舞台スタッフの仕事を紹介する『うらかたり』のような記事企画は、このような状況だからこそ生まれてきた発想だったかもしれません。
個人的には正直なところ、「オンラインだからこそ」という言葉を多用するのは避けたいと思っています。選択ができない不自由さを肯定することになってしまうからです。
しかし、その不自由さをくぐり抜けようともがく中で新たに得られた視座があるのではないか、という点で、私は今回の制作部週間を肯定的に捉えたいと思っています。
どらま館制作会議室
どらま館制作部は、早稲田の演劇サークルを始め、様々な演劇団体、劇場と同様に試行錯誤を続けています。
その中で、我々の会議を公開で行うのが、次に振り返る『どらま館制作会議室』です。
企画者からのコメント
今回のどらま館制作会議室では、「招聘公演」をテーマにどらま館の開館直前の対談記事を振り返りました。「どらま館を誰のためのどんな場所にするのか」という問いを改めてスタッフ全体で共有した回でした。
私個人はどらま館をつくるのは学生だと考えています。学生の側に主導権がある自治的な空間が部分的にも存在できればと思います。ただ、これだけ目まぐるしく世の中の背景と価値観が変化していている状況では、大学が一方的に学生のモチベーションに期待するだけではなく、それを大事にする仕組みづくりが非常に重要だと感じています。その仕組みは学生の目線でつくるもので、少しずつしか広がらないことだと思いますが、そうした小さな集まりを大事にしながら、どらま館という場所が、これまでの歴史を引き受けつつ、どう次に繋ぐことができるのかを模索したいと思っています。
今回こうした問いを持っていることを開陳できたのは遅まきながら小さな一歩だと思うので、今後も、この「どらま館の未来設計」というテーマでいろんな人と話し合うことができればと思っています!(宮崎)
今回の話し合いは、どらま館における「公共としての劇場」と「学生が主体的に活動できる場としての劇場」という二つのバランスをどう考えるか、というものでした。
時間をかけてどらま館のこれまでについて振り返る中で、働いている学生スタッフ自身も知らなかったことが多くありました。それらを知り、これから話していく土台ができたと思います。
今回の『どらま館制作会議室』のアーカイブ動画は、どらま館HPにてご覧いただけます。
良ければぜひご覧ください!そして一緒にどらま館について話すことができたらとも思っています。
最後に
これにて、『どらま館制作部週間02』全体と『どらま館制作会議室』の振り返りは終わりです。
他企画の振り返りは次回以降行なっていきます!
次回のnote記事更新は9月1日(水)です。お楽しみに!