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小説感想文「透明な檻」by 赤川次郎さん

最近図書館で小説を借りて読んでいます。
今回は、赤川次郎さんの「透明な檻」です。

なぜこの本を手に取ったか?
それは、タイトルが印象的だったから。現代人は見えないなにかに制約されて生きている。赤川氏は、それを「透明な檻」と表現しているのかな?というように思われ、興味がわきました。

さて、赤川氏といえば、いろんなシリーズがあるのですが、私は猫好き、ということもあり、三毛猫ホームズシリーズが好きです。冊数がたくさん出ているので、全部は読めてないのですが、今どれくらい出ているんだろう?
また、杉原爽香シリーズも好んで読んでました。このシリーズは、リアルに登場人物が年を重ねていくんです!この設定が新鮮。こちらも最新はどこまで出ているんだろう?
おっと、ついつい脱線してしまいましたが、本書は単発のストーリーです。

赤川氏の本、圧倒的に読みやすく、この前読んだ池井戸潤氏の作品と比べてあんまり時間がかからず読めました。イメージ、東京ー名古屋間の新幹線でさらっと読めそう。

【ストーリー】
会社員の佐田は娘が通う高校の教師と不倫の関係にあり、2人が会っている時間に娘の同級生が何者かに暴行された。浮気を公にできないためアリバイがない佐田に容疑が向けられる。平穏な生活が奪われ、家族の「絆」を失われつつある中、さらなる事件が起きる。

【感想】
・赤川氏の小説は、好きなシリーズものを含め、いろいろ読んできたので、なんとなく、犯人がわかってしまう・・💦今回も、中盤あたりで、犯人がうっすらわかり、的中しました。なぜ犯人なのか、もう少し説明があるといいなと思うのですが。
・犯人にされるくらいなら、浮気のほうがまし、ということで、佐田が浮気相手の教師に、アリバイ証言を求めたときに、教師の方の不利益を考えず、佐田が証言を一方的に求めたシーンは、自己中心的だなぁと思った。それまで、佐田はいわゆる「嫌なヤツ」に描かれていなかったから、そのシーンは佐田が「嫌なヤツ」であることが強調されているように読めました。
一般的に、自分が窮地に陥っているときは、他の人を慮ることはできないのだろうか??そういうときに人のことを思いやれる人が人間的に魅力的なのではないか、と思う。

さてさて、次はなにを読もうかな??

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