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LEICA越しのなんでもないもの


急に暑くなりセミが鳴き始めました。夏を感じるとエアコンが効いた部屋でアイス食べながらドラクエのレベル上げをしていた小学生時代が懐かしく感じるwasabitoolです。こんにちは。

LEICAに触れてから撮りたいものを撮るために出かけるのではなく、シャッターを切りたいから出かける機会が増えた前回のNOTEで書きました。今回はそんな日のお話です。


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SONY ILCE-7RM3 / FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)

カメラで風景を撮っていると「影も出ないような曇りの日、雲一つない青空の日は何を撮影してもうまく撮れない」と先輩達から教わりました。つまり風景写真って朝夕の斜光、朝焼け、夕焼け、夜間の長秒露光を含めた日中以外の撮影(虹、ハロ、雷等の特殊気象条件は例外とします)が絵になると言われています。

真っ赤な空、夜景や星写真はやっぱりかっこいいですよね。


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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

そしてこの日は神社にいました。天気は曇りで時刻は正午前。風景写真ではまず狙わない天気と時間帯です。元々寺社仏閣が好きで見かけると地域の神様に頭を下げたくなるんですよね。


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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

かっこいい狛犬さん。カメラ始めた頃は気になったらとりあえず撮影していたのですがいつしかそんなの撮っても記録写真だ、観光写真だとカメラの電源すら入れなくなっていました。あぁ、初心を忘れていたなぁ、その日、その瞬間しかない撮影機会を自ら潰していたのかと反省です。


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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

ふと参道の脇を見るとシダがはえていました。今回の主役、なんでもないものとは『シダ』の事です。どこにでも見かけますよね。


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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

よく見るとシダがあちこち生えてます。そしてどこからともなく聞こえる子供たちの声。声のする方へ行ってみると地元の子供たちが何やら飛ばしている様子



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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

え?????シダが飛んでるよ!

聞いてみると葉の形状が左右均等だと紙飛行機のように飛ばせるらしくあまりにも感動して撮りたいから飛ばしてとリクエストしてしまいました。



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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

1回目は失敗、3回目でようやくジャスピン撮れました。

ここでよく思い出してください。LEICAのMシステムってAF無いです。飛行ルートを想像してマニュアル置きピンの流し一発撮りなんです。しかもF1.4の開放ですよ。SONYなら超簡単にAF食いつくのにLEICAで撮るとか撮影技術すごくね?と嬉しさを誰とも分かち合えない状態で一人やっほいと喜んでました。子供たちにお礼を言い神社を後にします。


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LEICA M10 / SUMMILUX-M f1.4/50mm ASPH.

空を飛ぶなんでもないものは忘れていたものを思い出させてくれたような気がします。こんな楽しい事を僕は素通りして見過ごしていた。



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