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わたしの話

わたしが初めてセクシュアリティについて疑問を持ったのは確か高2の時だったかな。自分はバイセクシャルなんだろうか、女子校に通っているから一過性のものなんだろうかと何回も検索したのを覚えている。今は私は性自認は変容するものだと考えていて、そんないちいちラベリングする必要もないかと思ったりしている。

今のわたしは、どちらかと言うと女性に魅力を感じやすいように思っていて(レズビアンではないが)、女性同士のカップルの話を読んだり、YouTubeを見たりして、心の中で良いなあ私も彼女欲しいなあと羨ましく思う。でも、出会いもないしアプリを使う勇気もない。私もいつか新宿2丁目デビューしてみようか。

ちなみに、好きな人がいる。とっても素敵な人。彼女といるときはSNSなんてどうでも良い。今までこんなに人を好きになったことがない。ただ好きでいることは思っていたより辛くて、たまに泣く。本当はよく泣いているかもしれない。苦しさに耐えきれずに。告白してしまおうかって思ったことはあるけど、きっと出来ない。「私が男だったら付き合いたかったな〜」なんて女の子たちがよく使う表現も言えない。彼女は "私が" 使うこの表現の真意にきっとすぐ気付いてしまうから。

私と彼女は親友の関係にあって、私が自分の気持ちを自分勝手にぶつけて関係にヒビが入るようなことはしたくない。出来るだけこの関係に終わりが来ないようにしたくて、もし終わりが存在するなら絶対に早めるようなことはしたくない。この友情は失えない。これは異性同士でも言えることだと思う。

親友でなければ、告白していたなと思う。でも私はすごく気が付かないうちに彼女に惹かれてしまって、好きなんだなと気がついた頃にはもう親友だった。どうしようもできない。彼女が私に「出会えてよかった」って言ったとき、もちろん嬉しかったけれど同時に少し苦しかった。たまに私は "彼女に出会わなければこんなに苦しい想いを知ることなんてなかったのに" と思うからだった。この苦しみは私に必要なんだろうか、この苦しみは成長に繋がるんだろうか。

会わなくなったら彼女のことを少しは忘れられるんじゃないか、そんな甘い考えを持って3ヶ月留学先で過ごした。苦しさを手放そうとして余計痛みが増した。母親に泣きながら電話した。本当はこんなことを彼女に相談できたら一番よかったのに。わたしはいつひとりで大丈夫になれるだろうか。

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