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【応援寄稿 vol.10】リーマンサットプロジェクト 箱田 雅彦さん

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皆さん、ビジネスパーソンたちが夜な夜な集まって人工衛星を開発している。そんな団体が存在することをご存知でしょうか?

その名も「リーマンサット・プロジェクト」

既に1機の衛星が宇宙へ飛び立ち、もう一機が打上を今や遅しと待っています。

世の中の人工衛星に対する感覚を確実に変えたプロジェクトのファウンダーの一人、箱田さんから応援寄稿をいただきました。

昨年ワープスペースで開催したアートと宇宙テクノロジーの祭典「WARP STATION」から注目をいただいていたということで、このイベントは今の私たちにとってある意味原点の一つになったイベントなので、非常に嬉しい文章です。

ぜひご覧ください。
(常間地)
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 箱田と申します。会社員の傍ら、民間宇宙開発の発展を目指して身近なものを宇宙につなげる活動を行っています。宇宙ビジネスなど産業としての宇宙に興味があるのはもちろんですが、それ以外にも宇宙をテーマにしたイベントやコンテンツなど、宇宙を盛り上げる様々な活動にも注目しています。

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↑ 2019年4月開催「WARP STATION」の一幕
 
そうした中で気になった企業活動の一つがワープスペースさんが2019年春に主催した「宇宙テクノロジー×アート」をテーマにしたイベント「WARP STATION」でした。宇宙をイメージした音楽イベントやアートイベントは多くありますが、実際に宇宙ビジネスを手がける企業が(スポンサーとしてではなく)主体的に手がける例は少なく、とても興味を持ちました。ちょうどその頃、とあるイベントでワープスペースCEOの常間地さんに初めてお会いし、イベントの狙いなど色々とお話させていただきました。

 その後も「ぜひまたアートなイベントやってほしいなぁ」と願いつつ、本来の事業も多忙な中ではしばらくは難しそうだと考えていたところで先日公開されたのが、2020年秋打ち上げ予定の超小型人工衛星「WARP-01」の公式写真。この赤い衛星デザインだけでも十分に個性的ですが、直後に某所で人工衛星内部の基板写真を見かけ、さらにニヤリとしてしまったのがその基板に施されたデザインです。外からは見えない内部基板にもかかわらず、雅な和柄がデザインされていました。初期のMacintoshのケース内部に開発チームのサインが彫りこまれている話は有名ですが、こうした一味違ったアートなマインドはワープスペースとしてずっと続いているのだということがわかりました。

 同時に、今回のクラウドファンディングは「宇宙空間光通信ネットワーク」の実現を支援するだけでなく、こうしたマインドを持つ宇宙スタートアップであるワープスペースという企業とその姿勢を応援するものなのだと気付きました。

 様々なものから若者が離れていく昨今ですが、最近は「若者の宇宙離れ」ともいわれているのだそうです。以前に比べて宇宙の話題をよくメディアで見聞きし、宇宙ビジネスも盛り上がってるといわれて久しいですが、確かに普段の生活からみると宇宙はまだまだ「感覚的に」遠い存在なのかもしれません。
 だからこそ、民間宇宙開発や宇宙ビジネスがさらに発展していくためには実益を生み出していくのはもちろんのこと、宇宙を「感覚的に」も近いものとするための活動が必要です。

 ワープスペースさんの「宇宙空間光通信ネットワーク」が社会に大きな実益をもたらすと同時に、その実現に向けたワープスペースならではの活動によって、宇宙を本当の意味で近いものにしてくれることを期待しています。


箱田 雅彦
特定非営利活動法人有人ロケット研究会 副理事長/リーマンサット・プロジェクト ファウンダー/「SPACE TEA」プランナー/宇宙観光企画代表
Twitter: @hakoda

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