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きみとの生活で生まれた短歌その2

明日から春だねと笑う玄関の青き花瓶に水仙の花
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慌ただしい3月が終わろうとしている。思えば、ほぼほぼストレスフルな日々だった。今の仕事は大好きだが、本気でやめようと思ったほど。
K氏と入籍して1年の記念も3月の頭にあり、お祝いはできたけど、私のテンションは今一つだっただろう。つつけば、すぐに崩れてしまうような雰囲気であったし、実際崩れかかっていたものもあったと思う。

K氏とは去年の3月の頭に入籍した。そんなに早くいっしょになる予定は、自分の中ではなかったのだけど、思いのほか早くにK氏の転職先が決まり、いっしょに生活を始めるタイミングで入籍することになった。
お互い一人暮らしも長かったし、いろんなことでぶつかるだろうことは、かなり覚悟していたが、思いのほか大きなトラブルもなく、今日を迎えている。それもこれも、大きく包み込んでくれるK氏のおかげであることには他ならない。

この3月は、激しく、うねるような私の感情の波を、よく乗りこなしてくれたと思うし、時には対岸から見守るように関わってくれた。

そんな不安定な気持ちの中でも、毎朝お弁当を作ることは続けた自分のことは、大いに褒めたいと思う。また、唐突に2月から始めた、出勤前のフローリングの拭き掃除も何とか続けることができた。

自分の中で揺らぐものと揺らがないものを持っておくことは、自分にとって有効かもしれない。これから、いろんな揺らぎがあるだろうけれど、自分の中の芯をもつ、というのだろうか。自分の芯、と言われてもまだまだ不完全なのだけど。
そういう感覚を得ることができた、という意味では、価値のある3月だった。もともと無価値なものなどないのだと思う。

4月から新しい年度。
日々を綴る余裕は、もしかするとあまりないのかもしれないけど、ここの大切な居場所のひとつ。細く長く続けていきたい。


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