心の表面について

心の表面って、人によって素材が違いそうだなあ。

「自分があれこれ気にしてしまうのは、きっと心の表面がざらっとしていて、いろんなものがくっついてしまうんだろうなあ」
というのが、最近考えたこと。

サバサバしてる人。
気にしいな人。
いろんな人がいる。

周りの言葉に引っかかる人、気にせず進める人。
「自信がある」とか「繊細さんだ」とか。区別する言葉はたくさんある。根拠があるものも、ないものも。

「きっと心の表面の素材が違うんだろう」説を、わたしは推したい。根拠は特にない。こういう、ともすれば自己肯定感に関わるような話は、なるべくファンタジーっぽく理解すると受け入れやすくなる、というだけの話。

どんな言葉も引っ掛からずに弾く人がいる。
きっと心の表面はツルッとしていて、水を弾く上着みたいな表面なんだと思う。ゴアテックス素材で、晴雨兼用で、アウトドアなどの厳しい環境にもしれっと耐えられる、タフなやつ。

反対に、些細な出来事や言葉が引っかかる人もいる。
そんな人はきっとウールとかの素材なんだろうなあ。摩擦に弱くて、こまめに手入れしないと、毛玉だらけになってしまう。でも暖かいし、肌触りの良さに周りは安心する。

わたしは、いろんなものが引っかかる。
でも、「汚れにくい素材」を羨むのか、「手の入れ甲斐」を楽しむのか。
そこは自分で決められる。

乾きやすくてサラッとした上着で軽やかに生きるのも素敵だし、繊細さに向き合って大切に育てていくのも素敵。どちらにも憧れる。

放っておけば、ゴアテックスはカビるし、ウールには虫が喰う。おんなじで、自分の心のちょっとした動きを無視していると、そのうち駄目になってしまう。

「自分の感受性ぐらい 自分で守れ ばかものよ」だ。

いちばんはじめに傷んだことに気づけるのは、持ち主だと思う。
自分の心に思いやりのある人でいたい。

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