2017 October, Part1_Berlin-1

さて、ベルリンでの賞の審査員を依頼され、久しぶりにベルリンを訪れます。

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二日間の賞の審査とセレモニーを終え、自由時間の1日に行くべきところは決まっています。まずはフリードリッヒ・シンケルが設計したアルテス・ムゼウムです。
朝一番、初めて使うスマホ・アプリmy taxiでタクシーを捕まえ午前中の光を受けるアルテス・ムゼウムが現れます。

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これまでは午後の光、しかも曇った時しか見たことがなかったのですが、初めて天気のいい午前中の光で見ると、ファサードの奥、列柱の奥の壁面まで光が回り、この建築が思いの外暖かい色味の表情を見せることに初めて気付きました。

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朝早くて入れなかったので、内部は前回の写真ですが。

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ここまでくれば、同じシンケル設計のノイエ・ヴァッへ、衛兵所。

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こちらはメンテナンス工事中で入れませんでした。なのでこの写真も過去のアーカイブから。

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少し歩いて、ノイエス・ムゼウム。
内部の改装と川沿いの増築をイギリスのデビッド・チッパーフィールドがデザインしています。彼とは昔、私の作品集のために往復書簡を纏めた仲で、1990年代には日本で同じクライアントのために仕事したこともありました。
そんな縁を思い出しながらの早朝散歩。そしてノイエス・ムゼウム。

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これまた朝早すぎて入れない。
過去のアーカイブの写真でご容赦ください。

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ついでにそこから川を渡った所に建つ、同じデビッド設計のギャラリー。

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そこから直ぐの所にある、IM・ペイ設計の美術館。

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ここには数年前、ライムストーンの粉末を混ぜたコンクリート打ち放しの仕上げを確認するために、クライアントと施工者とともに訪れた場所。

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日本ではコンクリートにライムストーン粉末を混ぜると、構造体のコンクリートとしては、簡単には使えません。我々はPCカーテンウォールの仕上げとして、白いパウダーを混ぜたコンクリートを洗い出して使いました。
そのプロジェクトですが、その時は意識してなかったけれど、この上下3層構成のファサードは、さっき見たシンケルのアルテス・ムゼウム、と言うことは古典主義系のファサード構成、すなわちbase_body_crown、イタリア式にいうとルスティカ、ピアノ・ノービレそしてその上に屋根という3層構成になっているな、とその時に気がついたのです。
そのプロジェクト、GLA中京会館。

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そんなことを思い出しながらのIM・ペイの美術館。

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この後、二つ行きたいところがありました。

つづく。





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