2008 July, Part 2_Celebration-1

ところでタンパを訪ねるのならば、普通の人はその目的地は近くの街オーランドにあるディズニー・ワールドでしょう。
我々の世代は小学校の時代、1958年から始まった「ディズニーランド」というディズニー制作のTV番組があり、金曜日の夜8時からはそれを見るのがいつもの事でした。今でも覚えているのはロサンジェルスのディズニーランドが出来上がるまでのドキュメンタリーがあった事でしたし、同じ時代には映画のスクリーンで白雪姫やティンカーベルと出会いました。
ですから初めてロサンジェルスを訪れた1981年にはオレンジ・カウンティのフィリップ・ジョンソン設計のガラスの教会を見たその日に、当然のようにディズニーランドを訪ねました。夜のエレクトリカル・パレードや帰り道のガーデン・グローブ・フリーウェイから見た花火は、ディズニーランドが小学校の時に思っていたような子供の遊園地の大きなものではなく、都市規模での一つのイベントでもあるような「出来事」なのだと思ったのでした。

ではフロリダのディズニーワールドには当然行ったと思いますよね。
でもオーランドには立ち寄っていません。
実はそこから少々南にあるセレブレーションという街の方により興味があったからです。このセレブレーションという街はディズニーがアメリカで成功した人逹のためのリタイアメント・コミュニティとしてゼロから計画した新しい街です。
知っている範囲で言うとロサンジェルス郊外ではパサディナやサンタ・バーバラなんかが成功した人達がリタイアした後に住む街ですね。そんな既存の街と違って、セレブレーションはリタイアした人達のためだけに新しく計画された新都市です。ここはいわゆるゲーテッド・コミュニティではありませんが、ハイウェイの終点に料金所があり、そこからアプローチしましたから、近隣にはオープンなコミュニティであるものの、遠来の訪問者にとっては形を変えたゲーテッド・コミュニティのように見えました。

街に入っていくと住宅地区は小川が流れ、ここは英国の田園地帯、ストラトフォード・アポン・エイボンかと見まごうばかりのデザインで、小川にはアヒルが、その彼方には緑のゴルフ場が垣間見えます。ただここが英国の田園ではないと気付かされるのは植生の違いと歩いているだけで流れる汗、フロリダの暑さでした。たまたま訪れたのが7月だったからでしょうけれど。

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次に続きます。


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建築家・建築設計事務所 ケイ・アソシエイツ主宰  京都大学名誉教授/京都工芸繊維大学名誉教授  現在は京都芸術大学大学院教授