2017 October, Part3_Firenze-2

絵に描いたような、誰もが思い描くような、トスカーナのワイナリー。

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イメージが貧困で恐縮ですが、ダイアン・レイン主演の2003年の映画、「トスカーナの休日」。あのトスカーナ、ですね。

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次回のフィレンツェ、トスカーナのワイナリー巡りに行きませんか、という誘いに乗ってしまうのですが、そのきっかけがここでした。

で、サンジミニアーノに向かいます。
この街はイタリアの典型的な山上都市の一つですが、成功した家族は塔をたてる、しかもなるべく高い塔を建てることが成功の証という伝統のある都市とのことで、それこそ所謂、”architecture without architects”、「建築家のいない建築」として有名な都市でした。

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最初にここに来たのは1985年、ミラノで借りたレンタカーのフィアット・パンダで南はローマまで走り、そこから北に戻る途中に立ち寄った時の記憶が自分の中のサンジミニアーノなのですが、今回訪ねるとなぜか塔の数が減っているかのように感じ、観光客の多さにびっくりし_なぜなら1985年には誰も居なかった_、「トスカーナの塔で有名な山上都市」というテーマパークに変貌していたのに、驚愕します。

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シエナくらい大きな都市であれば、観光客が少々増えたとしても、そこでの生活がそれほど脅かされはしないのでしょうが、このサンジミニアーノくらい小さな街だと、それこそ「東映映画村」か、USJの「ホグワーツの魔法学校」かのようになってしまい、その都市での日常生活が見えなくなってしまっているのが残念でした。

フィレンツェに戻ります。

最後の日、ボッティチェリとリッピに「こんにちは」と「さようなら」の
挨拶をするため、ウフィッツィに行きました。

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最後の日なのだから、前回、少し近くに感じられたミケランジェロにも挨拶してから帰ろうと思いたち、サンロレンツォの裏側から入るメディチ家礼拝堂新聖具室にお参りに行きました。

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どうしても彫刻の方に目がいってしまうのですが、内部空間そのものも素晴らしいと思います。訪れる人に不安感を与えるかのようなデザイン。
わかったようなことを書きたいのですが、何しろ相手はミケランジェロ。ここはやめておきます。
せっかく前の年にラウレンティアーナ図書館を再訪した時に近付いてきてくれたかような気分にしてくれたミケランジェロとの距離感を崩したくないので。

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これでフィレンツェとしばらくはさようなら、です。


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