見出し画像

「怖い」について

興行収入14億円超え・動員110万人の快進撃を飛ばした、清水崇監督の最新作『犬鳴村』

いろんな手法で幽霊を怖く魅せてて、人間の恐怖に対する心理描写もすごく繊細でオススメの映画です。


その『犬鳴村』のパンフレットにて、清水監督は「恐怖というのは、突き詰めれば差別心に辿り着く」と語っています。

わかりやすいけど、深いですよね。

オバケが怖いのは「なんか気持ち悪い動きする」「普通の人間とは違う見た目をしている」っていう差別心によって、恐怖を掻き立てられているんです。


では、なぜこの差別心は生まれてしまうのか?

わかりやすくするために「差別心」を「偏見」という似た言葉に置き換えさせていただきます。


大学時代、日本史の先生が「偏見というのは教養不足から生まれる」と言っていたのを覚えています。

実際に行ったことも無いのに「〇〇の地域は魅力がない」とか言ったり、実際に会ったこともないのに「タレントの〇〇は性格が悪い」とかそういうのも偏見です。


ってことは「恐怖とは偏見であり、偏見はよくわかってないから生まれる」と僕は思っています。


すごく身近なことでも人間は恐怖を感じます。「酔っ払ってる知らないおじさんは、どんな行動を起こすかわからないから怖い!」「今日のテスト、勉強してないからめっちゃ怖い!」

でも、酔っ払いの扱い方を身につけてれば怖くないし、テスト対策もキチンとしてれば怖くありません。


世の中、怖いことだらけですけど先ずは、理解しようとしたり、行動を起こしたりすることから始めればいいと思うんです。


最後に僕の尊敬する岡本太郎さんの言葉を

「いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?