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みんなが集まる、火を囲む暮らしづくり

こんにちは!北陸の暮らしづくり職人、WARMTH坂口工務店の坂口智志です。

ここ数日、急に寒くなってきましたが風邪などひかれていないでしょうか。
富山の冬はとても寒くて、家づくりをされる方々が特にこだわることのひとつに「防寒・暖房設備」があります。

高断熱・気密性をどれだけ高めるかが重視されがちな昨今ですが、必ずしも断熱・気密だけを追求すればいいとも限りません。

今回の記事でご紹介するのは、薪ストーブにこだわった家づくりをご一緒させていただいた結果、自分自身が「薪ストーブ屋さん」になったお宅のお話。寒い地域での家づくりに詰め込んだこだわりを、職人視点でお伝えします!

松島さんへのインタビュー記事は↓から


「いろりのように家族が集まる」薪ストーブのある暮らし


富山市山田で薪ストーブ屋「カローレ」を営む松島さん。もともと勤めていた会社を辞め、お仕事にするほどになったのは、薪ストーブのある暮らしの魅力にどっぷりハマったから。

ただ暖いだけではなく他にもこんなメリットがある、と熱を込めて教えていただいた薪ストーブの魅力には次のようなもの。

・ファンヒーターと違って灯油をとりにいかなくていい
・火を眺めているだけでもたのしい
・朝、起きた子どもたちが火の周りに集まっているのを見ると心がなごむ
・遠赤外線で体の芯から温まる
・冬だけじゃなくて、梅雨時期にちょっと点けて洗濯物を乾かすこともできる

もちろん、毎回火をつける手間もあるので大変なところもありますが、「便利なだけでは味わえない価値がある」と笑顔で語る松島さんのお話を聞いていると、心からの薪ストーブ愛を感じると同時に笑顔になれる家づくりをご一緒できたことがとても誇らしく思えます。

ここからはさらに、そんな松島さんの人生を変えた「薪ストーブのある家づくり」のこだわりについてご紹介していきます!


最高のロケーションですごす「木組みの家」


松島さんと坂口の出会いは、富山市婦中町で開かれた住宅完成見学会でした。そのとき見学した「家の中じゅう木が見える家」が松島さんの住みたい家のイメージとピッタリだったことから、坂口にご相談をいただくことになったのです。同じ山田に住んでいる、ということもご縁のひとつでした。

要望としていただいたのが「木が見える」「薪ストーブを入れる」「外壁の色」くらい、というくらいに全面的に任せていただけたのもとてもうれしいご依頼で、その後の坂口の家づくりの方向性を決めるほど大きな経験となったのを、今でも覚えています。


薪ストーブも「火」という自然の力で暖をとる道具ですが、家全体から得られる体験も「自然のもの」にこだわって設計・建築を進めていきました。

その一部をご紹介していきます。

1.山田の風景を眺められる「お花見リビング」

なんといっても、松島さんが「ここに住みたい!」と決めた山田の風景を楽しめることは大事にしたいポイントでした。故郷の山や田畑を眺められるリビングは、春になったら部屋の中がお花見スポットに変わるのも推しのひとつです。

2.丸太梁をふんだんにつかった「木が見える構造」

木の家の象徴ともいえる丸太梁。普段の家づくりでは1〜2本くらいを使うのが一般的ですが、松島さんの家では6本以上も取り入れています。家のどこにいても木を感じられるように、という思いで使った丸太梁ですが、松島さんからもとても愛着を持っていただけているとのことで、取り入れた甲斐があったなあとうれしく思っています。

3.金物を使わない手刻みの「木組みの家」


坂口のこだわりでもある「手刻み」「木組み」をふんだんに取り入れたのも、松島さんの家づくりの特徴です。釘やボルトといった金属製品をできるだけ使わず、手刻みで加工した木栓を使って柱と柱を固定したり、木同士の力で支え合えるような仕掛けでつくる木組みの家は、住まい手さんが理想とした「自然を感じる家」を実現するためのこだわりが詰め込まれた姿です。

ほかにも、地元材を使ったり天然素材の断熱材を使ったり、熱が循環するための天井の作り方にこだわるなど、薪ストーブの魅力を最大化するための家づくりに取り組みました。

そんな家づくりがどうだったか松島さんに聞いてみると、、、

「住んでいてたのしい!」

という言葉をいただきました。暮らしづくり職人として、これほどうれしいことはありません!

薪ストーブのある家、自然を感じられる家づくりにこだわりたい方からのご相談、ぜひお待ちしております!

公式インスタグラムはこちら


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